38: ◆u/54BSBlPw[sage saga]
2020/02/08(土) 21:04:19.53 ID:RvB9VQpu0
「貴方は卑劣です」
紬さんの第一声はそれだった。
「あの時、私とエミリーさんは一蓮托生だったのです。エミリーさんの発言であれば、私の発言であるのと同義です。確かに私は世間知らずな若輩者であるのやもしれませんが、その程度の責任感なら十分持っていたつもりでした。だというのに貴方は、あろうことかエミリーさんが一人でいる状況を狙い撃ちして、しかも逃げ場のない関係者席で──」
「紬さん、待って、待ってください!」
「いえ、いいのですエミリーさん。たとえエミリーさんが許しても、私が許しません。
これはエミリーさんとは何ら関わりない、極めて個人的な怒りなのです」
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