44: ◆u/54BSBlPw[sage saga]
2020/02/08(土) 21:33:18.38 ID:RvB9VQpu0
「その、あまりこのようなことを改めて口にするのは、少し気後れしますが」
照れくさそうに、紬さんは笑った。
私は、私こそ、報いなければならないのではないか。
「明日からも、よろしくお願いいたします、エミリーさん」
『明日』という響きが、背中を押してくれるような気がした。
踏み出さなくてはならない。私自身は変われなくても、それでも進まなくてはいけない。
そして紬さんは、きっと何事もなかったように、明日も隣に立ってくれる。
そんなささやかな言葉ひとつで、どうしてこんなにもこころが安らぐのだろう。
全身からあふれては、美しい尾びれのように翻って、私を包む、君だけの言葉。
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