ターニャ・フォン・デグレチャフ「私は副官の無防備さを甘くみていたらしい」
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4:名無しNIPPER[sage saga]
2020/03/26(木) 22:30:20.57 ID:rJNbqli6O
「私の記憶によると、たしか貴様はセレブリャコーフ少尉と親しくしていたと思うが……」
「はっ! 親しくさせて頂いております!!」
「それで今回の犯行に及んだというわけか?」
「はい、いいえ! 大隊長殿! 自分には一切身に覚えがなく、心当たりもありません!!」
「ええい、見え透いた嘘を吐くなっ!!」
以下略 AAS



5:名無しNIPPER[sage saga]
2020/03/26(木) 22:34:23.14 ID:rJNbqli6O
「チッ。絶対にグランツだと思ったのに」
「これで捜査はふりだしに戻ったわけですか」
「ヴァイス大尉。貴官は誰が怪しいと思う?」
「小官は、ケーニッヒ中尉が怪しいかと」

以下略 AAS



6:名無しNIPPER[sage]
2020/03/26(木) 22:37:22.14 ID:dCYw0gAWO
まーた糞SSだよ(褒め言葉)


7:名無しNIPPER[sage saga]
2020/03/26(木) 22:38:05.29 ID:rJNbqli6O
「これでめぼしい隊員は調べ尽くしたな」
「しかし、結局見つかりませんでしたな。やはり今回の事件は外部の人間の犯行では?」
「いや、そう決めつけるのはまだ早い。まだ1名ほど、取り調べを受けていない隊員がいる」

尊厳を奪われ泣き崩れる隊員達を睥睨しつつ、ヴァイスと言葉を交わしていた少佐は不意に。
以下略 AAS



8:名無しNIPPER[sage saga]
2020/03/26(木) 22:41:00.97 ID:rJNbqli6O
「それで、ヴァイス。何故こんな真似を?」
「しょ、小官には身に覚えがなく、何が何やらわからないとしか申し上げられません……」
「ふん。そんな言い分がこの先軍法会議の場でも通用すると思うなよ? 心証を少しでもよくしたいと思うなら調書の作成に協力したまえ」

拘束したヴァイスを別室に連行して犯行に至った動機を引き出そうとするも、彼は知らぬ存ぜぬを繰り返すばかりで埒があかなかったので。
以下略 AAS



9:名無しNIPPER[sage saga]
2020/03/26(木) 22:43:44.37 ID:rJNbqli6O
「あの、少佐殿。ひとつだけよろしいですか」
「なんだ、グランツ。言ってみろ」
「実は昨夜、我々はヴァイス大尉と一緒に酒を飲んでいまして。その際、大尉はかなり泥酔していました。記憶の混濁はそれが原因かと」

なるほどと、デグレチャフ少佐は得心がいく。
以下略 AAS



10:名無しNIPPER[sage saga]
2020/03/26(木) 22:46:58.05 ID:rJNbqli6O
「まったく! ひと騒がせな!」
「あぅ……も、申し訳ありません」

ヴァイスたちを帰し、白パンツを白旗と間違われて回収された副官を少佐は厳しく叱責した。

以下略 AAS



11:名無しNIPPER[sage saga]
2020/03/26(木) 22:51:20.07 ID:rJNbqli6O
「ふぅ……おや?」
「ひっく……えっく」
「やれやれ、少尉は相変わらず泣き虫だな」

狂ったように愉悦と哄笑をぶち撒けて部下を怯えさせた挙句に泣かせたのは紛れもなく少佐のせいなのだが、こんな時だけは優しかった。
以下略 AAS



12:名無しNIPPER[sage saga]
2020/03/26(木) 22:54:13.04 ID:rJNbqli6O
>>6
いつも汚いお話でごめんなさい!
それでも読んでくれた読者の皆様に心からの感謝を!
最後まで読んでくださり、ありがとうございました!


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