91:☆2/2 ◆AL0FHjcNlc[sage saga]
2020/03/30(月) 23:19:16.97 ID:pVyNxzTm0
凛「そ、その………えっと………」
凛「(落ち着いて私!! これは興味本位じゃないけど、でもっ……!)」
凛「あー………乱暴なことをされたの?」
のあ「乱暴はされてないけど、その、いえ、でも首輪と紐は、指示通りだし……」
凛「首輪と紐!? もしかしてその人が付けてるの!?」
のあ「そ、そう……」
凛「(こ、これ以上は聞かないほうがお互いのためな気がする。ディープすぎて気になるけど、クールに、クールに……)」
凛「ウン。とにかく事情はさておき、早く追いかけよう」
凛「この業界じゃあ、プライベートの流出は一大事だから」
のあ「あ、ありがとう……」
凛「いいよ。同じ事務所の仲間同士、支え合わないとね」
のあ「………」
凛「電話してみる? それか、思い当たる行き先でもある?」
凛「なにか手がかりでもあれば……」
のあ「こ、これ、使えない?」
凛「何?」
のあ「これ」スッ
凛「えっ、何コレ」
〜〜〜〜〜〜〜数分後〜〜〜〜〜〜〜
凛「ほーら、ジャーキー! ジャーキーー!!!」
順一朗「ワンッ!! ワンッ!!!」
のあ「じゅ、順一朗!!」
のあ「良かった、戻ってきて……っ」
凛「(い、犬の事か……。変な想像しちゃって馬鹿みたい)」
凛「……犬ってさ、リード離しても割とそんなに遠くに行かないもんなんだよ。逃げるよりも近くの電柱とか塀のニオイ嗅ぐのに必死でね」
凛「それで、自分が普段食べてるおやつの名前とかで呼び掛けると、すっごい反応するんだ」
凛「私のハナコも離れちゃった時、この方法ですぐに戻ってきたなぁ」
のあ「本当に良かった………美優さんの順一朗にもしものことがあったら、彼女になんて言ったらよかったか……」
凛「(美優さんの犬、順一朗って名前なんだ……)」
凛「(へ、へえぇ。美優さんの方が色々と闇が深そう……)」
☆つづく
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