小宮恵那「ね、先輩。キスしてあげよっか?」泉瑛太「は?」
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2:名無しNIPPER[sage saga]
2020/04/12(日) 22:28:15.02 ID:Q5QCi+N6O
「泉先輩」
「ん? なんだ、小宮か」

泉瑛太。
二学期の終わりに両親の都合により私の通う柏尾川高校に転校してきた、1学年上の先輩。

「先輩はいつも眠そうだよね」
「ほっとけ」

制服がブレザーである柏尾川高校のものではない見慣れぬ学ランを着た泉先輩は偶然見かけたその時から気になる存在ではあったものの、当初はあくまで好奇心に過ぎなかった。

「またあの時みたいにカッコいい顔してよ」
「あの時?」
「この写真を撮った時」

あの日、グラウンドでファインダー越しに見た先輩は輝いていて私の好奇心を超越した。

「あの時はあの時だろ」
「なにそれ、どういう意味?」
「過ぎ去った過去は戻らないという意味だ」

そんなじしくさいことを抜かす先輩が、あの時撮影した被写体とは誰も信じないだろう。


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