ナナチ「ちょっと席を外すぜ」ボンドルド「おやおや……うんちですか?」
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4:名無しNIPPER[sage saga]
2020/05/06(水) 21:55:18.65 ID:cyYcc38fO
「オイラもさ……」
「はい?」
「オイラも、あんたみたいになれっかな?」
「もちろん。なれますよ」
「ほ、本当か!?」
「ええ。私などでは及びもつかないほど偉大な探窟家に、ナナチならきっとなれます」

もしそれが本当なら。一縷の望みに縋った。

「不必要なものを捨てろって言ったよな?」
「はい。たしかに言いました」
「それで探窟家になれるならなんでも捨てるけど、オイラは最初から何もないから……」

捨てろと言われても持ち合わせがなかった。

「ナナチ。別に特別なものを捨てる必要はありません。要するに、気の持ちようですよ」
「なんだそりゃ? 気休めって意味か?」
「いいえ。そうではありません。たとえ他人にとっては大したものでなくとも、ナナチにとって大切なものであれば、それが『覚悟』に繋がるという意味です」
「覚悟、ねえ……」

オイラはそこまで頭が良いわけではないので、ボンドルドの言う『覚悟』とやらがなんなのかよくわからず、ひとまず棚上げした。


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