ナナチ「ちょっと席を外すぜ」ボンドルド「おやおや……うんちですか?」
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7:名無しNIPPER[sage saga]
2020/05/06(水) 22:00:14.16 ID:cyYcc38fO
「は、恥ずかしくねーのかよ!?」
「恥じらいなど、とうの昔に捨てました。アビスの深部を目指すとはそういうことです」

んなアホみてーな理屈が通ってたまるかよ。

「そんな探窟家が居てたまるか!」
「現に目の前に存在していますよ」
「黙れ! オイラはぜってえ認めねー!」

こんな探窟家なんて認めない。
オイラの憧れに糞を塗られた気分だ。
なのに奴は完全に愉しんでやがる。

「さあ、ナナチ。覚悟を決めるのです」
「……なんの覚悟だよ」
「探窟家になる覚悟です。もっとも深い場所を目指すには、もっとも暗い闇の中を進まねばなりません。そうしなければ、黎明の光にたどり着くことは出来ないのです」

黎明とは、夜明け前。空が白む前。
夜は明ける前がもっとも暗くなる。
目の前の狂人はそんな闇を纏っていた。


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