ドラクエ5主人公「うちのヘンリーの反逆精神がやばい」
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5:名無しNIPPER[saga]
2020/05/10(日) 18:59:55.22 ID:shxSnW+K0


〜一週間後 寝床場〜


主人公「ヘンリー、おはよう。傷は大丈夫かい?」

ヘンリー「ああ……」

ヘンリー「すまねぇな、主人公。すまねぇ……」

主人公「だから、気にしないでいいって」

主人公(あの拷問から一週間経った)

主人公(ヘンリーは変わらずこんな調子だ。きっと今でも、僕の父さんのことを気にしているんだろう)

主人公(そうだ、そもそも原因はヘンリーのせいなんかじゃない)

主人公(父さんを殺した魔物たち、そして全ては――何かを企んでいる、あの悍ましい死神ゲマのせいだ)

主人公(10年経った今、奴がどこで何をしているかは分からない。けど、必ず父さんの仇をとってみせる)


おばさん「はいはい! みんな起きたね。聞いて、新しい奴隷の子だよ」

おばさん「名はマリアちゃんだ。なんでも教団が子供を虐げているところを助けたらしくてね、ここに投獄されたらしいよ。ま、よろしくね」

マリア「よ、よろしく、お願いします……」

奴隷A「ひゅーっ、マブい子が入ってきたなぁ」

奴隷B「神じゃ……仏じゃ……後光が見えるぞい……」

奴隷C「女……女だ……」

おばさん「言っとくけど!」

おばさん「マリアちゃんに手なんか出したら、あたいがヨシュア兵長に報告するからね、そん時は命はないと思いな!」

奴隷A「う、まぁ、そらそーだわな、ここじゃ営みは死刑一直線だし……分かりましたよ」

奴隷C「そもそもんな体力ねーっす……」

おばさん「んじゃ今日も働きに行っておいで、怪我したらアタイが治してあげるからさ、マリアちゃんも頑張ってね!」

マリア「は、はい……」


主人公「へぇ、新しい人が入ったんだな」

ヘンリー「……」

主人公「? ヘンリー、どうしたの?」

ヘンリー「あ、いや」

ヘンリー「あの人、母さんに似てる気がしてな」

主人公「へぇ。確かヘンリーのお母さんは……小さいときに亡くなったんだっけ」

ヘンリー「ああ。もう顔もよく覚えちゃいないけど」

ヘンリー「なんだか懐かしい感じがするよ」

主人公「そっか」

主人公(母さん、か。僕も早く外に出て、母さんを探しに行きたいな)




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