6: ◆U.8lOt6xMsuG[sage saga]
2020/05/24(日) 01:10:16.72 ID:OM5qGz2c0
『おお! ついに成功したのか!』
『はい。肉体と精神……二つを切り離し、空へ昇る感覚を掴めば、なんとかできました』
「出来ちゃだめだろ!?」
頭が痛くなってきた
『そして…これが可能になり、分かったことがあります。精神の抜けた体が、空の下にあれば、いつでも戻ることが出来るのです』
『おお! そうなのか!』
『ですのでプロデューサーさまの蘇生のため…これから、樹里さんには、その棺を窓から落としてもらいます』
「凛世!?」
『いや、棺込みだと重すぎるだろう。条件を訊く限り棺は必要ないし。樹里、俺の体だけでいいから突き落としてくれ』
「何を頼み込んでんだ!? 死体を二回から落としてみろ!! アタシは二度とお日様の下を歩けなくなるぞ!?」
『樹里さん……どうか、倫理観や意識が先立ち、抵抗はあると思われますが……プロデューサーさまが蘇生するために……どうか……』
凛世は深々と、空の上でお辞儀をする。お辞儀が深すぎて見えなくなったんだけど。なに、画角とか決まってんの? なにそのシステム
「……っああ!! もう!! わかったよ!! やればいいんだろ!?」
もうこうなったらヤケだ。あの体をここから落としてやる
「うっ、ううん……! 結構、重い…!」
『ファイト!!』
「自分の体を二階から突き落とそうとしてる人間を応援するな!」
訳わかんねえよ、なんだよこれ、夢であってくれよ
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