ロード・エルメロイU世「最初からそれがお望みだろう、レディ?」
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18:名無しNIPPER[sage saga]
2020/06/15(月) 23:20:49.36 ID:uimHEu7hO
「グ、グレイ、何故そんなところに……?」
「ラ、ライネスさんに良いものを見せてやると言われて、その……ごめんなさいっ!」
「ヒャッハァーッ!! 最初から最後までかぶりつきで愉しませて貰ったぜェッ!! 良い趣味してんな、エルメロイ派は!!」
「アッド、黙って……!」

顔を真っ赤にして深々と頭を下げるグレイと、ここぞとばかりに騒ぎ立てるアッドを尻目に、私は悠々と退室させて貰う。

「では、私はこの辺りで失礼するよ」
「ちょっと待て! どうすんだこの状況!?」
「内弟子の貴腐ワインでも飲んでみてはどうかね? きっと、とろけるほどに甘美だろう」

そんな冗談を間に受けて、ごくりと喉を鳴らした師匠から、慌てて距離を取るグレイ。

「いや、そんなつもりはないからな!?」
「せ、拙は、拙は……師匠が望むなら……」

健気にも師の嗜好に順応しようとする内弟子はいじましくも可愛らしく弄り甲斐がある。

「ほほう!? 流石は征服王のマスター! 嫌がる内弟子の尿を無理にでも欲するとは!!」
「いい加減にしろぉーっ!!!!」

その後。
『グレート・ビッグ便・ロンドンスター』こと、ロード・エルメロイU世と内弟子の関係がしばらくギクシャクしたことは言うまでもなく、そんな微笑ましい2人を眺めてつつ、義兄の熱烈な口説き文句を思い返しながら私は悦に浸った。


【グレート・ビッグ便・ロンドンスター先生の事件簿】


FIN


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