勇者「魔王は一体どこにいる?」続編
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964:名無しNIPPER[sage saga]
2020/11/16(月) 12:27:31.39 ID:CUQQsgj40
『追憶の森』


魔女「良いか?狭間を出るで次元の歪みに飲み込まれるで無いぞ?

女海賊「剣士!!手を繋いでて」

剣士「あ…うん」ギュ

魔女「出るぞよ?」スゥ

女海賊「どこ?何も見えない」

剣士「手を握り返して…」ギュ

魔女「今わらわ達が見えて居る範囲が自分の時空じゃ…向こう側に他の者が持つ時空がある…そこと繋がるのが分かるか?」

剣士「シン・リーンが燃えて居ない!!」

魔女「繋がった様じゃな?それに早く気付くと言う事がピングが良いという事じゃ」

剣士「分かった…時空の繋がり方が…」

魔女「うむ…主は少しだけ他の者よりも先に気付ける様になった…つまり時空の少し先に居る」

女海賊「この世界は誰の世界?」

魔女「主の物にせよ…主はここに居る!!」

女海賊「私の世界…私が見えている世界が私の世界」

魔女「うむ…街に近づけば近づくほど他の者の時空と繋がる…それに気付け…そして我が物にするのじゃ」

剣士「そうか…時空は人の数だけ有るのか…それらが繋がってる」

魔女「それに気付くまで10年は掛るのじゃぞ?」

剣士「帰ろう…」

魔女「ゆっくり歩け…時空の繋がりを一つ一つ感じて行くのじゃ」

剣士「女海賊?手を離さないで…」ギュ

女海賊「魔女がノソノソ動くのってこういう事か…」

魔女「そうじゃな…物事の変化を人より少し早く感じておるのじゃ」ノソノソ

女海賊「夜明け…太陽が出て来た」

魔女「宿へ戻るかのぅ」




『城下』


女海賊「元通り…やっぱ頭の中で混乱するね」

魔女「自分の知って居る世界と違って居るからのぅ…次元が入れ替わったのじゃ…自我を失うな?」

女海賊「大丈夫!私はしっかりしてるよ」

魔女「それなら良いが…一度寝て起きた時にも混乱するで注意せいよ?」

剣士「これしばらく寝ない方が良いかも」

魔女「そうじゃな…完全に次元を我が物にするまで寝ん方がよかろう」

女海賊「そうだ!!ホムちゃん…ホムちゃんに会いに行かないと」

剣士「もう朝だから宿屋かな」

女戦士「早く行こ!!」

魔女「確かめながらゆっくり行くのじゃ」

女戦士「もう!!」


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