あなた「空の女王」
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107: ◆3m7fPOKMbo[sage]
2020/12/06(日) 16:49:56.16 ID:SFVSklzr0
あなた「…………」

あなた「私は―――――――”いらない”のかな?」ぶる、ぶる

あなた「私がいなくたって、皆はスクールアイドルが出来るなら」

あなた「私は、本当に”いらない”のかい?」

愛「そんな事、誰も思ってない! けど、部長さんは」

かすみ「今、先輩が壊そうとしてるんですよ!? 先輩が、いや私たちが積み上げて作り上げてきたものを! 先輩も作ったものですよ!」

あなた「それが罰か―――――――いいや、運命か?」ガタガタ

あなた「私は…私は私は私は私は――――――自分の居場所を奪われたくなかった! 私の世界を壊されたくなかった! それでも世界は砕かれて粉々だ! 私の場所を返せ!」

あなた「奪われて、もう必要ないって言われる。手を離れて飛んでいくのが、すごく怖くて怖くて怖くてたまらなかった! 私は一人じゃ何もできない! ”みんな”がいなきゃダメなんだ! ”みんな”で無くては、それが私のたった一つの世界のピースだったのに! それが壊されて、奪われて、いつの間にランジュも”みんな”の中に入り込んで! それすらも!」

あなた「美しい」

あなた「新たなピースを加えた世界で新しい完成を美しいと呼べるなら、そこに私は加われているのか? 私はどこだ! 違う、そこは私の場所だ! 返せよ、なんでお前が居座ってるんだ!」

あなた「ああ、もうこの五月蠅い警報音を止めろ! 誰か止めろよ、五月蠅いんだよ!」

歩夢(やはり、そうか)

歩夢「あなたは」

歩夢「ランジュさんもスクールアイドルだから、同じように一緒に頑張りたい、そう思ってるんだよ」

果林「でも、届いているの…?」

歩夢「届かせるしかない」

歩夢「自分で自分の願いすらも、判らなくなってる。それこそ、本当の願いも」

彼方「彼女は最強。だから最凶。だけど」

彼方「それでも私たちの、最高の仲間だよ」

あなた「だからそれを取り戻すんだ間違ってないんだ…そのために誇りも捨てて仲間を傷つけてしまう罪悪感を押し殺してそれでそれで積み重ねて積み重ねて眠れない夜に必死に作戦考えて耐えて耐えて耐えて重ねて重ねて重ねて」

歩夢「でも、それでもあなたは、切り開いてくれた。私たちが前に進むための道を。でも、それがすべて反転して破壊に回ったら…」

歩夢「そうだよ、世界は壊せなくても、たった一人の世界を壊すことはできるんだよ…あなたなら」

あなた「そいつの世界を壊す事の何が悪い! 今まで何人壊してきたのそいつは!? その答えを先に行ってあげる、今までに食ったパンの枚数覚えてる!?」

せつ菜「聞きたいかね、昨日までの時点でって返したい気分ですけどそうはいきません!」

しずく「先輩の背中についていけばいい、ずっとそう思ってました。『あなたについていけばいい』。そうすれば、全部なんとかしてくれる」

しずく「でもそれが鎖になった。先輩は私たちをなんとかしようと、なんとかしなきゃって背負い過ぎて」


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