式波・アスカ・ラングレー「またね、シンジ」
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3:名無しNIPPER[sage saga]
2021/04/03(土) 21:18:14.92 ID:4B3dgK4pO
「ワンコくん、大人しくお座りしてた?」
「何も変わらず、寝癖で馬鹿な顔してた」
「その顔、見に行ったんじゃにゃいの?」

コネメガネに尋ねられ、見たままの印象を伝えると、見透かしたようなことを言われた。
自分はいったい、シンジになにを求めていたのか。開口一番に、何を伝えたかったのか。

少なくとも、あんなに冷たく接するつもりはなかった。けれど、どうしようもなかった。

シンジは私の無事を喜んではいたけれど、自分こそが当事者だとは自覚していなかった。
シンジにとっては一緒に事故に巻き込まれて、私だけが重傷だったようなものなのだ。

それが癪に障ったことは間違いなく、ならば当事者意識を持って貰えばそれで満足だったのか。それも違う。そんな同情は要らない。

シンジがごめんと謝ってきてもそれはそれで癪に障って、私は殴っていただろうと思う。
3秒早い。あと3秒だけ我慢すれば良かった。

それだけで、何か違っていたかも知れない。

そこでようやく、私はシンジよりも自分のほうが準備出来ていなかったことに気づいた。
会いたい、顔を見たい気持ちが急いて、早まって、それでも会えて良かったと感じてる。

そんな自己矛盾に自己嫌悪して、だからそのあとすぐにNERVの零号機にシンジが連れ去られたことに、どこかほっと安堵していた。


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