狐娘「妾は老いることも死ぬこともないケモノじゃ」
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200: ◆YBa9bwlj/c[saga]
2021/06/15(火) 02:12:52.97 ID:ZPgdfMxA0
ーーー人工林 池のほとりーーー
男「おぉ…これですよね?」
狐娘「うむ。間違いない」
(一本の広葉樹)
狐娘「立派なものじゃ」
男「見違えましたね」
狐娘「社があの惨状じゃったからの、半ば諦めておったが…」
男「流石にあいつらも狐娘さんが木を植えるとは思ってないんでしょう」
男「神社が無くなっちゃったのは寂しいですけど、それがきっかけで奴らは捕まって、僕たちがこうして戻ってこれたんです。黙祷の一つでも捧げないといけませんね」
狐娘「元々妾が作った社だがな」
男「じゃあ、狐娘様々で」
狐娘「苦しゅうない。そう畏まらずとも良いぞえ」
男「…クスッ、妙に様になってる」
狐娘「伊達に永く生きとらんからな」フフン
男「そこで得意げになりますか」
狐娘「………」
狐娘「…のう主よ」
狐娘「後悔していないか…?」
男「後悔するくらいなら今ここに立っていませんよ」
狐娘「…!」
狐娘「そうか」
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