狐娘「妾は老いることも死ぬこともないケモノじゃ」
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5: ◆YBa9bwlj/c[saga]
2021/05/15(土) 02:48:24.74 ID:mXZF2/3A0

幼馴染「そしたらね、そこの通りで見つけたの!男の好きそうな屋台」テクテク

男「何の屋台?」テクテク

幼馴染「むふふ。聞きたい聞きたい?」

男「勿体ぶらずに教えてよ」

幼馴染「それはねー、――」

男(姉さんと僕は小さい頃からの付き合いだ。家族ぐるみで仲の良かった僕たちはよく二人で遊び、一つ年上の姉さんに連れられて色んな場所へ行った。実の姉弟ではないけれどその頃からこの"姉さん"呼びが染み付いてしまっている)

男(昔から怖いもの知らずな姉さんは、今思えばとんでもなく危ないようなこともしでかして、その度に何故か僕もセットで叱られていた)

男(けどそれ以上に、僕はこの人に救われてきた)

幼馴染「今度行ってみよーよ♪いつがいい?今週は課題こなさなきゃだから来週の土曜日――もダメか」

幼馴染「その日はご両親の」

男「…うん」

幼馴染「なら、日曜日だ」

男「大丈夫」

幼馴染「決まり!楽しみだね♪」

男(本当に。姉さんは僕のことを何でも分かってるんじゃないかって思うことがある)

幼馴染「♪」

男「……」

男「…えっと、姉さん」

幼馴染「んー?」

男「なんでずっと手つないでるの…」

幼馴染「だってこうしないとまた変な人が寄ってきちゃうよ?迷子になっちゃうかもしれないし」

男「そんな子供じゃないんだから」

幼馴染「それと呼び方。二人の時はどうするか教えたよね〜」

男「……幼」

幼馴染「うんうん♪」



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