イエロー・デ・トキワグローブ「……レッドさん、好き」
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1:名無しNIPPER[sage saga]
2022/01/28(金) 00:26:19.01 ID:ncpD882kO
「アタシ、出来ちゃったみたい」
「出来たって、何がですか?」

カントー地方。トキワの森の外れの一軒家。
叔父のヒデノリと暮らすイエロー・デ・トキワグローブはなんの連絡も無しにふらりと来訪したブルーに相談を持ちかけられていた。
顔色が優れないブルーは何かが出来てしまったらしい。なんだろうとイエローが小首を傾げると、トレードマークのポニテが揺れた。

「赤ちゃんよ」
「へー赤ちゃん……って、赤ちゃん!?」

最初、イエローはなんのことかわからなかった。赤ちゃんと聞いてまず真っ先に連想したのは大好きなレッドさんのこと。レッドちゃん……なんちゃって。などとくだらないことを思った矢先、まるでレッドさんのピカに10万ボルトを食らったような衝撃と共にブルーの発言の真意を理解して、ポニテが跳ねた。

「お、お相手は……?」

パニックに陥りながらもイエローは問題の本質について訊ねた。万が一、相手がレッドさんだったらどうしよう。ブルーさんと結婚しちゃうのかなとイエローは気が気ではない。

「もちろん、グリーンよ」
「あ、なんだグリーンさんか……って、グリーンさん!? ボクのお師匠がパパ……?」

そしたら生まれてくる子は弟弟子とか妹弟子になるのだろうかなんて見当違いなことを考えているイエローにブルーが物憂げな顔で。

「あいつ、責任取ってくれるかしら」
「えっ? 取らない可能性あるんですか?」
「だって旅ばっかで家に居付かないでしょ」

たしかにとイエローは納得してしまう。勝手にしろと言って子育てを放棄するかも知れない。それは良くない。ブルーさんが可哀想。

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2:名無しNIPPER[qage saga]
2022/01/28(金) 00:31:43.15 ID:ncpD882kO
「責任は取って貰いましょう」
「そうね」

イエローとて女。トレーナーとしてブイブイいわせていた頃はブルーの助言に従って麦わら帽子を被ってポニテを隠し海賊女王になると七つの海を股にかけた女。誇張が過ぎる。
ともかく同性同士通じ合った2人は共にグリーンを逃さぬよう、包囲網を構築し始めた。
以下略 AAS



3:名無しNIPPER[sage saga]
2022/01/28(金) 00:34:55.13 ID:ncpD882kO
「こほん。具体的なプランを決めるわよ」
「はい。場所はトキワの森にしましょう」
「そうね。地の利はあったほうがいいわ」

トキワの森はイエローの庭だ。初めてレッドさんと出会った時のように泣いて蹲ることはない。他ならぬグリーンさんに鍛えられた。
以下略 AAS



4:名無しNIPPER[sage saga]
2022/01/28(金) 00:37:42.52 ID:ncpD882kO
「なんのようだ?」

開口一番にグリーンはブルーに要件を問う。
呼び出してすぐ現れたので急いできたのだろうに落ち着いている。ブルーが口火を切る。

以下略 AAS



5:名無しNIPPER[sage saga]
2022/01/28(金) 00:41:23.22 ID:ncpD882kO
「大丈夫か?」
「あ、ありがと」
「気をつけろ」

熱く抱き合う、グリーンさんとブルーさん。
以下略 AAS



6:名無しNIPPER[sage saga]
2022/01/28(金) 00:44:45.61 ID:ncpD882kO
「下がってろ、イエロー」
「向こうに行ってろ、ブルー」

互いにモンスターボールを握りしめ吠える。

以下略 AAS



7:名無しNIPPER[sage saga]
2022/01/28(金) 00:46:52.12 ID:ncpD882kO
「たいきょーって、なんだ?」
「ふっ……そんなことも知らないのか?」
「バ、バカにしやがって!」

無知なレッドをグリーンが鼻で嘲笑い、虐められたレッドはイエローに訊ねた。
以下略 AAS



8:名無しNIPPER[sage saga]
2022/01/28(金) 00:49:31.59 ID:ncpD882kO
「なんだ、じゃあタマゴは産まないのか」
「は?」
「てっきりブルーがタマゴを産むと思った」
「いや、タマゴは産まないわよ」

以下略 AAS



9:名無しNIPPER[sage]
2022/01/29(土) 15:21:18.24 ID:yYsZWm84o
なんで漏らすんですかね


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