安価でSSを書かせて頂きます
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10:名無しNIPPER[saga]
2022/04/08(金) 18:18:11.35 ID:K7oSWg9M0
蘭子は、これはそのためなのか、と思った。
こんな末世に、藤條蘭子という女が、何の役にたつだろうか?
いずれ来る残酷な運命を前には、蘭子は真綿で首を締めるように苦しみ抜いたうえ、惨たらしい末路を迎えるに違いない。
そのことについて思いを巡らせれば、いっそ早いうちに友人たちの手で殺された方が、ずっと幸せな最期であることだろう。
そう思ったから蘭子は死を受け入れ……だが、友人たちの顔が悲痛に歪んでいるのを見て、あの感情を思い起こさるを得ない。
以下略 AAS



11:名無しNIPPER[saga]
2022/04/08(金) 18:24:51.51 ID:K7oSWg9M0
時間軸はメビウスの輪を描き、空間は捻じれ狂い、あらゆる質量は逆転する。
星系は加速し、恒星は抹消され、宇宙のどこかで新しい知的生命体が誕生した。
死は遠のき、熱は冷め、命は回転し、蘭子は寝台に横たわっていた。


12:名無しNIPPER[saga]
2022/04/08(金) 18:31:31.48 ID:K7oSWg9M0
(……?)
蘭子は解離した面持ちで周囲を見渡す。
ここはあの世にしては親しみやすすぎる。
あの世とは、異界とは、もっと超越的で、犯しがたいものであるべきではないのか。
そういう意識の遊離に、彼女は5分浸っていた。
以下略 AAS



13:名無しNIPPER[sage]
2022/04/08(金) 18:50:40.48 ID:Uj9ojJOJ0
クッソ読みづれえわ


14:名無しNIPPER[saga]
2022/04/08(金) 18:54:01.26 ID:K7oSWg9M0
蘭子は少女趣味ではない。
御年で23歳にもなって、まだまだ働き盛りである反面、落ち着きも出てきた。
故に、自室は、一見男の部屋と見分けがつかない。
淡い藍のカーテンから、うっすらと光が漏れている。
室内は仄暗いけれども、そこからの光が朝であることを教えていた。
以下略 AAS



15:名無しNIPPER[sage]
2022/04/08(金) 18:56:06.83 ID:QPQsB1xWO
毒を以て毒を制す


16:名無しNIPPER[saga]
2022/04/08(金) 19:08:38.50 ID:K7oSWg9M0
スマートフォンのホーム画面、そのステータスバーを見る。
(8月9日……。)
立秋、暑くもなければ寒くもない、過ごしやすい秋の日々を指し示している。
しかしこれは“今日だった”はずだ。
そこで蘭子は自身が極度の混乱状態に陥っていることを自覚した。
以下略 AAS



17:名無しNIPPER[saga]
2022/04/08(金) 19:11:09.15 ID:K7oSWg9M0
ある自覚が芽生えた蘭子。さて、どうしようか…… >>18


18:名無しNIPPER[saga]
2022/04/08(金) 19:21:44.11 ID:K7oSWg9M0
これではなんと言えば良いかわからないでしょうから、安価にてこをいれます。タイミングを同じく前の安価の回答が来たら、この安価は無効となり、前の安価が採用されます。重ね重ねすみません。

蘭子「ここは>>19しよう」


19:名無しNIPPER[saga]
2022/04/08(金) 19:42:44.01 ID:K7oSWg9M0
こないようなので独自に書かせて頂きます。

蘭子は広い世界、一人取り残されたような気がした。
これほどまでにおのれを孤独と感じたことなど、一度としてなかった。
ゆえに病院にいかねばならないのだ。とにかく病院なのだ……
以下略 AAS



20:名無しNIPPER[saga]
2022/04/08(金) 20:03:51.48 ID:K7oSWg9M0
眠くて文章が荒れてきたので一人称に変えてみます。それと展開を加速します。

私は自室に戻ると、いずれ来るだろう終末に備えて様々な手を打った。
まず服装を一新した。
緩いブラウスとか、スカートにストッキングとか、そういう身を賑やわす粉飾の類は全て脱ぎ捨てる。
以下略 AAS



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