安価でSSを書かせて頂きます
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23:名無しNIPPER[saga]
2022/04/08(金) 21:00:19.32 ID:K7oSWg9M0
思い返すほどあれは奇妙なものだ。
きっかけは地震と思われる。
蘭子がこれまで体験したことがないほどの強い揺れを感じた後、あれは現れた。
答えが出ない。

私は信号待ちの車線で腕時計を確認すると、そこには12時7分とあった。
いつもならとっくの昔に仕事に従事しはじめている時間だ。
例の地震までは、およそ5時間も猶予がある。
そこから電気屋店頭のテレビで、再三物騒なニュースがないか確認してみたり、コンビニで食料品を買い足したりと道草をくいながら移動し、ついたころには30分を廻っていた。

私はエレテレビ本社を見上げる。前12階、モルタルと鉄筋コンクリートの現代建築で、著しい地震にもビクともしない堅牢な建築物である。
防犯についても手が入っていて、警備室のモニタールームには常時3人が入っており、彼らは12階全ての防火扉の開閉、警察への通報などの多くの権限を持っている……

この偉容を前に、私は私の頭がかなりおかしくなっている旨を受け入れようとしていた。
私は踵を返すが、ふとひっくり返るほどの激震を体躯に感じる。


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