1: ◆SbXzuGhlwpak[sage]
2022/04/24(日) 04:46:29.99 ID:bGZxlAIa0
注意事項
・武内Pもの
・武内Pもの
幸子「プロデューサーさん……」
武内P(呼びかけに振り返ってまず目に入ったのは、今にもこぼれそうな涙をたたえた琥珀色の瞳でした)
幸子「いいんですよ……」
武内P(絶望と悲哀。それらを背負いながらも一縷《いちる》の望みにすがるような儚さを漂わせながら、輿水さんがふらふらと力なく歩み寄って来るのです)
幸子「カワイイボクを……抱きしめていいんですよ」
武内P(愛らしさと切なさによる訴えは、言われるがままに受け入れそうになりますが……そうはなりません。なぜなら――)
小梅「プロデューサーさん……プロデューサーさん……!」
輝子「ま、待つんだ小梅ちゃん。まずは幸子ちゃんからだって決めただろ?」
武内P(少し離れた所からこちらへ駆け寄ろうとする白坂さんと、それを必死になって食い止める星さんの不思議な光景に目を奪われているからです)
武内P(いったい……何が起きているのでしょうか?)
幸子「プロデューサーさん……? さあ、早くカワイイボクを」
武内P「あの……お気持ちは嬉しいのですが」
幸子「……抱きしめないんですか?」
武内P「はい」
幸子「カワイイのに?」
武内P「カワイくてもです」
幸子「……」
武内P「……」
幸子「う……うぅ」ガクッ
武内P「輿水さん!?」
142's
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通算10度目のご理解
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2: ◆SbXzuGhlwpak[sage]
2022/04/24(日) 04:48:53.06 ID:bGZxlAIa0
輝子「幸子ちゃん!? しっかりするんだ幸子ちゃん!」
幸子「輝子さん……ボクは……ボクはカワイイのに……カワイかったのに……」
輝子「いいんだ。今は小梅ちゃんにまかせて休むんだ」
3: ◆SbXzuGhlwpak[sage]
2022/04/24(日) 04:49:49.85 ID:bGZxlAIa0
輝子「小梅ちゃん!? ば、バカな……幸子ちゃんだけでも信じられないのに、小梅ちゃんまで……っ」
幸子「う、うぅ……小梅さぁん」ヨロヨロ
小梅「幸子ちゃん……ごめん、私もダメだったよ……」
4: ◆SbXzuGhlwpak[sage]
2022/04/24(日) 04:50:42.92 ID:bGZxlAIa0
〜ポワン、ポワン、ポワン〜
輝子『な、何かさ……私たちは性癖を破壊しているらしい』
5: ◆SbXzuGhlwpak[sage]
2022/04/24(日) 04:51:24.40 ID:bGZxlAIa0
輝子『ふ、フフ……何て罪深い二人なんだ。そんな二人に優しくされて……もしかしたら私も、性癖を破壊されてるかもな』
幸子『そ、それを言うなら輝子さんだって罪深いですよ!』
小梅『うん……かなり悪質』
6: ◆SbXzuGhlwpak[sage]
2022/04/24(日) 04:52:05.90 ID:bGZxlAIa0
幸子『ああ、かわいそうなプロデューサーさん! カワイイボクを担当しているうちに足の先から頭のてっぺんまでカワイイに染められて、ボク以外では満たされなくなってしまって!』
幸子『智絵里さんのようなひたむきで健気な天使を担当しても満たされない空白に、寝ても覚めても苦しみ、ボクを求め続ける……ああ、カワイイとは罪なんですね。カワイイ罪でボクはプロデューサーさんに逮捕されちゃうんですね!』
小梅『違うよ……プロデューサーさんは私に性癖を破壊されて、私を強く抱きしめたいの。壊れるぐらい強く……ううん、壊したいの』
7: ◆SbXzuGhlwpak[sage]
2022/04/24(日) 04:53:08.34 ID:bGZxlAIa0
〜ポワン、ポワン、ポワン、ポワン、ポワン〜
まゆP『NTRに目覚めようと思うんだ』
8: ◆SbXzuGhlwpak[sage]
2022/04/24(日) 04:53:56.79 ID:bGZxlAIa0
まゆP『胸が痛いんだ……吐き気がして、目まいが襲ってくるんだ。まゆが他の男と仲良く連れ添う姿をイメージすると、口の中が渇いて呼吸が乱れる』
まゆP『そんな俺を見抜けないはずがないまゆは、待ち構えるように両手を広げて――優しくほほ笑むんだ』
9: ◆SbXzuGhlwpak[sage]
2022/04/24(日) 04:54:42.95 ID:bGZxlAIa0
武内P『私ですか?』
まゆP『ほら、例えば蘭子ちゃんとかお前に無邪気に懐いてるけど、彼女が将来他の男とくっつく姿を想像してみ?』
武内P『はい』
10: ◆SbXzuGhlwpak[sage]
2022/04/24(日) 04:55:39.70 ID:bGZxlAIa0
――
――――
――――――――
11: ◆SbXzuGhlwpak[sage]
2022/04/24(日) 04:56:41.99 ID:bGZxlAIa0
※ ※ ※
輝子「ってなコトがあってな、フヒ」
12: ◆SbXzuGhlwpak[sage]
2022/04/24(日) 04:58:27.65 ID:bGZxlAIa0
武内P「お二人が? そうですね……」
幸子(ナイスです、輝子さん!)
小梅(これでプロデューサーさんが……プロデューサーとして必死に、そして無自覚に抑え込んでいた、私たちへの情欲に気づいてくれれば――)
13: ◆SbXzuGhlwpak[sage]
2022/04/24(日) 05:00:50.39 ID:bGZxlAIa0
???「脳破壊を許さない。まことに結構、純愛こそ至高」
???「そして至高の純愛とは性に縛られぬ――」
由里子「脳破壊を許さないと言うのなら、まゆPとのイチャラブを壁になって見守るんだじぇ!」
14: ◆SbXzuGhlwpak[sage]
2022/04/24(日) 05:02:09.27 ID:bGZxlAIa0
同僚「待て、武内」
武内P(前へ進もうとする私を、いつの間にか後ろにいた同僚が手を引いて止めたのでした)
同僚「何だか騒がしいから来たんだが……どうもお前が原因で争っているみたいじゃないか。一度お前が離れた方が説得しやすい」
15: ◆SbXzuGhlwpak[sage]
2022/04/24(日) 05:03:33.55 ID:bGZxlAIa0
16: ◆SbXzuGhlwpak[sage]
2022/04/24(日) 05:04:53.64 ID:bGZxlAIa0
♪〜、♪〜♪
輝子「よ……よし、手当たり次第にドアを開けて行くぞ」
17: ◆SbXzuGhlwpak[sage]
2022/04/24(日) 05:06:14.91 ID:bGZxlAIa0
――ガチャッ
142's『!!?』
18: ◆SbXzuGhlwpak[sage]
2022/04/24(日) 05:07:11.63 ID:bGZxlAIa0
武内P「……い……男……くて……こわ……」
幸子「……え?」
小梅「プロデューサーさん?」
19: ◆SbXzuGhlwpak[sage]
2022/04/24(日) 05:08:14.52 ID:bGZxlAIa0
――お・ま・け
※閲覧注意 心の弱いノンケは読まないでください
20: ◆SbXzuGhlwpak[sage]
2022/04/24(日) 05:09:16.25 ID:bGZxlAIa0
自分のモノとは思えないしゃがれた声が出た。
返事は無い。ただ荒い息が聞こえる。未知の恐怖に怯える俺の吐息――だけではなかった。
耳に当ててるスマホからかすかに、だが確かに荒く――そして蠱惑的な息づかいが流れているのだ。
21: ◆SbXzuGhlwpak[sage]
2022/04/24(日) 05:10:10.06 ID:bGZxlAIa0
『ごめっ……ごめんなさい……んっ……まゆは……まゆは!』
だって……まゆにはまだ、早すぎる。
まゆはまだ、十六歳なんだよ?
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