8:名無しNIPPER
2022/06/22(水) 12:58:37.04 ID:Tm5B+AGi0
吹雪「冬月ちゃん、このスイート・ポテトを食べて」
冬月「こんな……これはイモじゃないか。さっきの言葉は嘘だったんだな!」
吹雪「…………」ふるふる
吹雪「冬月ちゃん、もっとよく見て」
冬月「…………このスイートポテト、黄色い?」
吹雪「そう、これはサツマイモとカボチャを使ったスイートポテトなんです」
冬月「どちらも……使った……」ぱくっ
冬月「あま、い……」
冬月「……うまい」
冬月「サツマイモの甘さとカボチャの風味が口の中で混然一体となって……至高の味わいへと消化されていくようだ」
吹雪「そうなんですっ。この美味しさは、カボチャさんだけじゃ出来ません。もちろんおイモさんだけでも」
冬月「二つの食べ物が混じり合ってこそこの美味しさが生まれる……」
吹雪「はいっ!」
吹雪「ね? カボチャも悪くありませんけれど、おイモさんも悪くないと思いませんか?」
冬月「…………」
吹雪「司令官も!」
提督「ふむ」
吹雪「お二人ともが協力し合って、分かり合っていけばいいと思います!」
提督「だ、そうだが?」
冬月「……わかった。私の態度が強硬であったのは謝る」
提督「そうか。ではイモで染め上げることは無しにしてやろう。もちろん、お前の意見も考慮に入れることにする」
冬月「すまない」
提督「和解したところで……冬月よ。貴様にはまずやるべき仕事があるだろう」
冬月「?」
提督「秋月たちに謝罪をしてくるんだ」
冬月「ああっ。そうか、そうだったな」
提督「吹雪、貴様もついて行ってやるがいい」
吹雪「はいっ!」
吹雪「じゃあ、行きましょう冬月ちゃんっ」
冬月「分かった」ガチャリ
提督「ああ、吹雪。少し待て。貴様にはまんじゅうをくれてやる約束だったな」
吹雪「そうでしたっ。冬月ちゃん、一緒に食べよう」
冬月「いい、のか?」
吹雪「もちろんだよっ。あ、先に行ってお茶の準備してもらえる?」
冬月「ああ、ありがとう。美味い菓子は楽しみだ」パタリ
吹雪「こちらこそありがとー」
提督「…………」
吹雪「…………」
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