勇者「用件を聞こうか・・・」 公爵「姫騎士を救い出してくれ!」
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1: ◆IG18SUC7FQ[sage saga]
2023/04/12(水) 00:31:40.67 ID:FRHtg0hY0

そういうわけでカミソリのような目をした勇者の2回目だよ。


−−−公爵領 救貧院

姫騎士 「・・・そろそろ炊けたかしら?」

姫騎士 「あなた、救貧院の入り口を開けて、皆さんを入れて差し上げて」

姫騎士 「皆様お待ちでしょう」

騎士団員 「はい。すいませんが司祭様、列を作るように言って下さい」

司祭  「皆さ〜ん、走らなくてもいいから一列に並ぶんだ〜」

尼僧  「割り込みをした人はお断りしますよ〜」

公爵領は王国から独立した国家として承認されている。
どこの国にも社会制度の矛盾というものがある。
富める者と貧しい者、支配する側とされる側・・・ 万人が平等で幸福な世界などありはしない。
だが、秩序からこぼれ落ちた者たちを救い上げようとする善人も、どこの国にもいるのだ・・・


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2: ◆IG18SUC7FQ[sage saga]
2023/04/12(水) 00:33:08.33 ID:FRHtg0hY0
『花 盗 人 を 追 う 二 人』


困者 「ありがとうございます」

以下略 AAS



3: ◆IG18SUC7FQ[sage saga]
2023/04/12(水) 00:37:01.75 ID:FRHtg0hY0
姫騎士 (そんなのが手に入らない人がこんなにいるなんて、ね)

姫騎士 (確かに中には病気でもないのに寝てばかりの困ったさんもいるようですが・・・)

姫騎士 (体の悪い人も、働き口のない人も、多いのよね)
以下略 AAS



4: ◆IG18SUC7FQ[sage saga]
2023/04/12(水) 00:37:33.54 ID:FRHtg0hY0
【PART@ 遭難】

−−−馬車の中

姫騎士 「昔になくなったお母様も心を痛めていたわ」
以下略 AAS



5: ◆IG18SUC7FQ[sage saga]
2023/04/12(水) 00:38:46.02 ID:FRHtg0hY0


 ヒュン 

グサリ!
以下略 AAS



6: ◆IG18SUC7FQ[sage saga]
2023/04/12(水) 00:41:13.69 ID:FRHtg0hY0

首領  「純潔は守ってやるからおとなしく縛られろ。剣を捨てな。こいつが死んでも知らねえぞ。」

姫騎士 「うぐぐぐ・・・ わ、わかりました・・・ 言うことに従いましょう・・・」 ポイッ

以下略 AAS



7: ◆IG18SUC7FQ[sage saga]
2023/04/12(水) 00:41:52.53 ID:FRHtg0hY0
【PARTA 小さな遣い】

門番A 「何だか今日は姫騎士様のお帰りが遅いなぁ・・・ 貧民の話でも聞いてんのかな」

門番B 「なにも姫様が出向くことはないと思うがなあ・・・ でも良い人だよな」
以下略 AAS



8: ◆IG18SUC7FQ[sage saga]
2023/04/12(水) 00:43:03.77 ID:FRHtg0hY0
門番A 「いいからはやく小隊長を呼んでくれ!」

門番B 「!?」

小隊長 「何事だ、騒々しいぞ・・・ 手紙を読め? 何だと言うんだ・・・ ・・・うおっ!」
以下略 AAS



9: ◆IG18SUC7FQ[sage saga]
2023/04/12(水) 00:45:30.80 ID:FRHtg0hY0
【PARTB 一族の思惑】

公爵(長男) 「みんな集まったな。だいたいのことは使いの者から聞いたと思うが、事が事だけに確認するぞ。」

次兄 「大変なことになっちまったな・・・」
以下略 AAS



10: ◆IG18SUC7FQ[sage saga]
2023/04/12(水) 00:46:02.60 ID:FRHtg0hY0
次兄 「どうするもこうするもねえよ! 憲兵隊と騎士団に命じて犯人を見つけ出しつるしちまえ!」

次兄 「姫騎士の剣術はそれなりだが頑張り屋。妹だからひいき目もあるが、亡くなったかーちゃんに似て顔もいい。」

次兄 「騎士団長の”女騎士”によく懐いたので入団させたらあっというまに国の名物だ」
以下略 AAS



11: ◆IG18SUC7FQ[sage saga]
2023/04/12(水) 00:47:31.76 ID:FRHtg0hY0

次兄 「おいおい、決め付けちゃ駄目だ。あるいは魔物かも知れねえぞ」

次兄 「あいつは獣人、モンスター、亜人にも等しく接していたからそいつらにも人気なんだ」

以下略 AAS



12: ◆IG18SUC7FQ[sage saga]
2023/04/12(水) 00:49:44.48 ID:FRHtg0hY0
次兄 「うぐぐぐ・・・ クソッタレ。手がかりはほとんどないんだよな・・・」

三男 「う〜ん・・・ 確かにどうすれば・・・ 犯人を捜そうとしてるのがバレてもアウトだろう・・・」

執事 「・・・僭越ながら、わたくしに案がございます。既に私の独断で対処しつつあります」
以下略 AAS



13: ◆IG18SUC7FQ[sage saga]
2023/04/12(水) 00:50:16.53 ID:FRHtg0hY0
【PARTC 依頼者の工夫】

勇者 「・・・」

公爵 「・・・・以上が今までに判明していることだ。」
以下略 AAS



14: ◆IG18SUC7FQ[sage saga]
2023/04/12(水) 00:52:25.73 ID:FRHtg0hY0
次兄 「おい? まさか無理って言うのか?」

三男 「あの、依頼金を足しますから。探すのも手伝いますから」

執事 「そういう意味ではございますまい。救出という仕事である故にお断りされているのです」
以下略 AAS



15: ◆IG18SUC7FQ[sage saga]
2023/04/12(水) 00:53:50.08 ID:FRHtg0hY0
【PARTD もう1人の救出者】

勇者 「手がかりを探すために姫騎士の部屋を見たい」

執事 「は、こちらです。どうぞ」
以下略 AAS



16: ◆IG18SUC7FQ[sage saga]
2023/04/12(水) 00:55:56.91 ID:FRHtg0hY0
−−−騎士団官舎、女子寮

騎士(♀)A 「団長、何やら公爵様達の様子がおかしいです」

騎士(♀)A 「それに目つきの鋭い男がお城をうろついているとか」
以下略 AAS



17: ◆IG18SUC7FQ[sage saga]
2023/04/12(水) 00:56:30.81 ID:FRHtg0hY0
−−−夜

公爵 「人の口に戸は立てられぬ、か」

女騎士「なにをのんきな・・・ 姫騎士様が掠われたというのに私たちにお知らせいただけないばかりか」
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18: ◆IG18SUC7FQ[sage saga]
2023/04/12(水) 00:57:31.66 ID:FRHtg0hY0
執事 「それでは・・・ 勇者への依頼はそのままに、女騎士団長による捜索も黙認する、というのはいかがでしょう」

執事 「騎士団を貶めるわけではないが、勇者の技量は折り紙付きです。違法ハンター団を壊滅させた実績もある」

執事 「国の統治者で勇者を知らぬ者はおりますまい」
以下略 AAS



19: ◆IG18SUC7FQ[sage saga]
2023/04/12(水) 00:58:59.69 ID:FRHtg0hY0
テイマー 「いろいろやってみたがどうも無駄だったようだ」

テイマー 「捨て犬に匂いを嗅がせたが、まるで追跡しようとしない。訓練してないとこんなものさ」

テイマー 「小鳥も駄目だ。あっちこっちを飛んでいるだけだ」
以下略 AAS



20: ◆IG18SUC7FQ[sage saga]
2023/04/12(水) 00:59:33.90 ID:FRHtg0hY0
【PARTE 法と秩序に則って】

女騎士 「・・・とまあそういうわけよ。私たちへの信頼が揺らいでいる。護衛に失敗したのはその通りだけどね」

騎士(♀)A 「ううー なんてこと」
以下略 AAS



21: ◆IG18SUC7FQ[sage saga]
2023/04/12(水) 01:00:05.03 ID:FRHtg0hY0
密偵A 「ざっと調べたところ、市街地に一味の者はいません」

密偵A 「また姫騎士様の痕跡もありません」

密偵B 「ただ行方知れずと言うことを伏せながらの聞き込みですので限度があります」
以下略 AAS



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