4:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2011/03/24(木) 22:09:13.05 ID:VM0nDOuDo
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ロシアと学園都市の戦争が終結してからどれほどの時間がたったのだろうか。
ソファに座って現代的なデザインの杖の調整をしていながら考える。
佐天涙子からのメッセージについて一方通行は考えていた。
一方通行「(手紙には、細かい作戦内容なンざ書いてなかったが……)」
チラリ、とソファから見える部屋ですやすやと眠る打ち止めの姿を見て思う
僅かな可能性を追ってロシアまで行き、そして出会ったまるで天使のような姿をした佐天涙子を
一方通行「(冗談とは思えねェし、冗談のつもりで俺に言う意味がねェ)」
一方通行「(本気でアレイスターのヤツをぶっ飛ばそうと思ってンだろうが……)」
ガチャリと玄関が開く音がし、一方通行は視線を移す。
番外個体「あれぇ?こんな時間まで起きてるんだー?……もしかしてミサカの事待っててくれたの?」
一方通行「誰がテメェの事なンざ待つかよ……杖の調整をしてただけだ」
番外個体「ギャハハ、あなたは自分の杖の調整をしててミサカは体の調整してたって事ー?」
番外個体「やーんなんだか卑猥に聞こえちゃうわー」
一方通行「……、医者の所に行くのは別にいいンだが、もう少し早く帰って来い」
番外個体「へぇ……?ミサカのこと心配してくれるのー??」
一方通行「不用心だっつってンだ、俺もお前も追われる立場ってのには変わりはねェンだからな」
番外個体「まーそりゃーそうだけどさぁ、最初はミサカだって警戒してたさ」
番外個体「だけど……、もう12月も下旬──何ならミサカとクリスマスデートでもする?」
一方通行「うるせェさっさと寝ろ」
一方通行「……(あのクソアマ何考えてやがるンだ……)」
動くときに連絡をする、と言って渡された電話番号からの着信が無いまま月日だけが経過していく。
一方通行はくしゃりとポケットの中にしまってある『反旗』とだけ書かれてるメモを握りつぶした。
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