過去ログ - ほむら「本当はまどか以外とも友達になりたかった」
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22:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県)[sage saga]
2011/06/04(土) 21:46:38.43 ID:lLHRrm4v0

感情を隠すのが下手にもほどがある。そんな満面のにやけ顔で散々だなんてよく言えたものね。でも,
あまりにも二人の様子が眼に浮かぶようで,私の口元も緩んでしまう。

「マミのやつは狙撃銃使いでさ,私たちと違って,倒す必要の無いゾンビも全部倒すから得点が跳ね
以下略



23:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県)[sage saga]
2011/06/04(土) 21:49:02.11 ID:lLHRrm4v0

私たちは銃口に息を吹きかけ,銃をスタンドに戻す。マミさんほど格好よくは決まらないけど,私たち
二人の二位記念。外に出て,新鮮な空気にしばし戸惑う。制服についた煙草の匂いを落とさなくっちゃ。

大きく手を振る杏子に,私はそっと手を振り返す。
以下略



24:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県)[sage saga]
2011/06/04(土) 21:50:43.34 ID:lLHRrm4v0

ほむほむの笑顔が見たかった。ほんとそれだけ。

最後のさやか編。さやかの「痛みなんてその気になれば」宣言〜魔女化の間に,ほむらが説得のために
さやかに接触したという状況で。本編でも実際に接触して「まどかに迷惑かけるなら今すぐ殺してあげ
以下略



25:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県)[saga]
2011/06/04(土) 21:52:09.39 ID:lLHRrm4v0

白銀のガス灯が,磨り減った石畳の散歩道を照らす。見滝原せせらぎ公園。ヨーロッパ旅行のパンフ
レットでよく見る,なんとか何世広場をそのまま移築したようなロマンチックなデザイン。見滝原の
外からもカップルがはるばるデートに来るような,夢見る女の子の憧れの場所。

以下略



26:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県)[sage saga]
2011/06/04(土) 21:56:29.04 ID:lLHRrm4v0

巨大な蜘蛛を思わせるモニュメントの陰に,制服を着た少女がうずくまっていた。顔も上げず,指先
ひとつ動かさない。でも,こちらに気づいていることは気配で分かる。私が髪を払い,二歩進んだと
ころで,少女は唐突に声をあげる。

以下略



27:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県)[sage saga]
2011/06/04(土) 21:59:20.75 ID:lLHRrm4v0

私は両の掌を開き,武器と戦意のないことを示す。

「変身はただの保険よ。今日は話し合いに来たの。こんな無茶を続けるのは,あなたにも,私たちにも
 都合
が悪いのよ。」
以下略



28:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県)[sage saga]
2011/06/04(土) 22:02:03.08 ID:lLHRrm4v0

少女はゆっくりと立ち上がり,スカートに付いた土埃を払う。固まったままの表情で,はは,はは,
と小さく笑い,かすかに肩を揺らし,眼を閉じる。歌をはじめるかのようにすっと息を吸うと,
突然怒りの形相をむき出しにし,大声でまくしたてた。

以下略



29:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県)[sage saga]
2011/06/04(土) 22:04:01.98 ID:lLHRrm4v0

「いいこと教えたげる。説得ってのはね,何を言うかじゃなくて,誰が言うかなの。そしてあんたは,
 人選
として最低最悪大失敗。」

ソウルジェムから青黒い光が迸り,少女の体を包み込む。小さな騎士が地面に突き立てられた長剣に
以下略



30:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県)[sage saga]
2011/06/04(土) 22:06:06.56 ID:lLHRrm4v0

少女はひと蹴りで私の眼前まで跳躍し,真っすぐに刃を叩きつける。私はクラブの軸を魔力で硬化し,
斬撃をはじく。間髪入れずに襲い来る追撃。中段,下段,中段,上段。落ち着いて太刀筋を逸らし,
再び後方へ飛んで距離を取る。

以下略



31:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県)[sage saga]
2011/06/04(土) 22:08:27.22 ID:lLHRrm4v0

一瞬の後,状況を理解した。私の十指はすべて滅茶苦茶な方向に折れ曲がり,魔法少女の斬撃に耐える
握力などとうに残っていなかった。私の場合,攻撃を事前に察知して時を止めるのが戦法の基本だから,
全身の感覚はむしろ強化してある。でも,重火器の反動にさらされる前腕だけは痛覚を切っていた。
それが完全に裏目に出てしまった。
以下略



32:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県)[sage saga]
2011/06/04(土) 22:10:56.97 ID:lLHRrm4v0

「あああああああああああああああ!」

叫び,悶え,崩れ落ち,頭を潰された芋虫のようにのたうちまわる。魔女と戦っていれば,こんな痛み
は初めてじゃない。でも,私の思考回路を吹っ飛ばすには十分。全身の血管に灼けた有刺鉄線を入れて
以下略



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