8: ◆8S0pRhHoCE[sage saga]
2011/06/10(金) 22:52:38.44 ID:1RhinmiI0
「お姉ちゃん、これやろう、これ!」
きゃあきゃあとはしゃぐ声。
うるさいくらいだ。思わず耳を覆いたくなる。
小さい子に好かれるとはいっても、私自身が小さい子を好きだったことはあまりない。
可愛いとは思うけど、この甲高い声がどうにも苦手だった。
しかもそんな女の子の声が誰もいないから響くのだ。
私がのろのろと女の子の後ろを歩いていると、女の子は急に私のほうに戻ってくると「早く早く!」と私を急かした。うん、と言いながらも歩くスピードを早めない私に、女の子は頬を膨らませる。
怒らせちゃった、などとどうでもいいようなことを考えるように思っていると、手に何か柔らかい感触を感じた。女の子が、私の手を握っていた。
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