過去ログ - パイルドライバー
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10:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[sage]
2011/06/26(日) 15:56:38.85 ID:BD9wf7ABo


下見の旨を受付で話した後、大体の紹介と案内をしてもらった梓は、
「じゃあ用も済みましたし帰りますか?」
と横になって休む紬に自販機で買ったスポーツドリンクを渡しながら訊いた。
「え?もう帰っちゃうの?」
赤いままの頬にペットボトルを当てながら紬が残念そうに訊いた。
「だってムギ先輩、足痛そうですし」
「あ、うん。そうだよね」
とは言え、梓も実際のところ物足りなさを感じていた。
そもそも下見をする必要自体なかったし、下見をしようと言い出したのも唯と律で、それにかこつけて遊ぶつもりだったその二人は結局夏季レポートを残してしまっていたせいで時間がなくなり、紬と梓になったのだ。
そういった経緯を思い返すと、梓も遊んでしまってもいいような気になってきた。
「ね、梓ちゃん。せっかく来たんだし、ちょっとだけ海見ていこうよ」
梓の心情を察したわけではなかったが、タイミングよく紬が提案した。
「足、大丈夫なんですか?」
「大丈夫よ。ただの靴擦れだもん」
「じゃあ……」
腹は決まっていたが、少し考えるフリをしてから、
「行きましょうか」
と梓は答えた。



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