過去ログ - パイルドライバー
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8:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[sage]
2011/06/26(日) 15:53:06.36 ID:BD9wf7ABo
駅の周囲には、土産屋がぽつぽつと立っている他は小綺麗でやたら広い道路と木しかない。
道路を作ったはいいが往来が少ないため綺麗なままなのだろう。

宿までの徒歩二十分で二人は随分と汗をかいた。

自販機で飲み物を買い、蝉の爆弾に怯え、地図を逆さに見て、なるべく日陰を選んで歩き続け、ようやく目当ての場所に着く頃には背中に汗のシミができていた。
特に紬はサンダルの擦れで余計に体力を使い、前髪が額に張り付き、白い肌はみるみる紅潮していった。
起伏の多い道がそれに拍車を掛けた。
日差しが重さを持ったように感じられ、梓は納得できないといった目つきで太陽を睨んだ。
しかし熱気で睨み返され、やる瀬なく額と首筋を拭うのだった。

会議の際はあくまでも軽音部の合宿ということで最初はスタジオつきの宿を探したが、そんな条件に合う場所はそうそう見つからず、ならばと結局宿とは別にスタジオが近くにある所を選んだ。
奇しくもそれを見つけたのは唯でも律でも澪でも梓でもなく紬だった。


二人は先にスタジオをみて、これといった問題もないことを確認した後、すぐ傍の宿に向かった。


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