4:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2011/09/07(水) 00:00:26.88 ID:X04D5hrSO
(いや、あのときのほうが、絶対我慢した)
男子は路肩に降りて、立ションしていたけど、女の子がするわけにはいかない。ずっとずっと我慢した。
(あのときよりも、体も大きくなったもん。絶対に我慢できるはず!)
知里は唇をかんだ。
鉛筆をもつ指に力を入れる。きっと黒板をにらみつけた。
それでも集中力が続くのはもって1分強。すぐに尿意に意識がかき乱される。授業なんてまともに聞けない。
白いノートに書かれたいたずら書き。少女漫画の主人公の絵は、いつの間にか、「トイレ」「トイレ」「トイレ!」と刻みつけるような筆跡の字に変わっている。
ノートに押し込んだ鉛筆の芯が、ギギギと音を立てて、粉になった。
知里の顔から血の気が引いた。
69Res/40.65 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。