過去ログ - クリームヒルト&西行寺幽々子「ちょっと本気出す」 霊夢「やめなさい」
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序章:魔女たちの幻想入り
[saga]
2011/10/15(土) 16:30:32.37 ID:nhHZWkYP0
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深い深い闇、決して晴れることも、一筋の光が射すこともない、真の闇。
そんな場所に私の意識は落ちていった。
全てを救い、全てを滅ぼす、そんな存在になった私に突然訪れたその瞬間。
それは別世界の私だった者が捧げた祈りにより訪れた救済と言う名の死。
全てを呪わずに済まなくなった事を安堵しつつ、また何処かでこのまま消えるのは嫌だな、とも思う。
でも、こうなった以上もはや何も出来ない。
あとはこのまま消え去るだけ。
だった筈なのだが……
沈んでいく一方だった感覚が急に浮遊感を覚えたかと思うと、あり得ないと思っていた光が射し込みはじめ、やがて……
クリームヒルト「…………あれ?」
気が付いてまず見えたのは、綺麗な木目だった。
木目調とか、そう言う作り物ではない、木板特有のソレだ。
感じる重さに、下を見ると、私の身体の上には布団がかけられていて、その向こうには障子が見えた。
どうやら、私はどこかの部屋に寝かされているらしい。
そこまで把握して、私ははっとなり、飛び起きた。
かけられていた布団を引っ剥ぎ、自分の身体を見下ろす。
手があって、足があって、服を着ていて……
その姿は私が意識が闇の世界に落ちる前のソレと大きく異なる。
と、言うより寧ろこの姿は、あの姿になる前の自分、即ち人間だった頃の……
??「あら?目が覚めたのね。どうかしら、気分の方は?」
急に声をかけられ、私は振り向いた。
さっきまで閉まっていた障子が開いていて、蒼い着物姿の女性がそこに立っていた。
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