過去ログ - とある神父と禁書目録
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11:>>1 ◆weh0ormOQI[saga]
2011/12/25(日) 22:43:03.07 ID:21JsyUv70


聞かれてもいないことはべらべら喋っておきながら、今さらなんという言い草か。
スッ、と脳に血液が上る感覚を味わった。
それだけならば本日数度目の体験であった。
だが感情を殺そう、抑え込もうと必死だった今までとは違って、不思議と心根が軽い。

同時に焦燥。
今この場で聞いておかなければ、もう二度とチャンスは巡ってこない。
そんな切迫感に背中を押された。
ゆえにローラは胸の奥底に仕舞いこんで、この百年一度も直に尋ねられなかった原初の、
そして最後の疑問を父にぶつけることを決心した。


「一九〇六年、リリスが死んだ日! 私はまだその頃、一人で立ち上がることもできぬ
 赤子だった!! だからあの日起きたことは、貴様からの伝聞以外の何物でもない!」


ローラは他ならぬアレイスターから聞かされた。
リリスは実験体(モルモット)になって死んだ、と。
その失敗を有効に生かしたからこそ、ローラの脳に『禁書目録』が在るのだと。
幼心に、父への不信と嫌悪という方向性を決定づけた事実だった。



「アレイスター、あなたはあの日、本当は――――――!」






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