過去ログ - まどか「勇気を」
1- 20
3:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)[sage]
2011/12/27(火) 23:53:41.41 ID:zRNVJTfyo


「わたし、もうイヤだよ」


「願い事なんていらない、そんなものわたしには選べない」


「魔法少女になんて、魔女になんて、なりたくないよ」


「どうしてわたしが、こんな、選ばなきゃいけないの……」


彼女はただ言葉を発し続ける。
私の胸を鋭く抉りながら。
何度も繰り返してきた世界、その命運。
全てを一身に背負う彼女は、その重さに壊れ、ただ声を枯らす。

背負わせたのは、私。
因果を寄せ集め、その特異点にまどかを置いたのは、私。
どんな非難をされようとも、仕方のないことだった。

暴れに暴れたワルプルギスの夜は、ここ見滝原の街を完全に壊滅させてしまった。
私が助けられたのは、まどかただ一人。
そのまどかも、目の前で家族が沈んでいく所を見てしまって、このような状態。
心までは助けられなかった。

遥か彼方に巨大な竜巻が見える。
ワルプルギスの夜は、ここ見滝原を潰しただけでは飽き足らず、さらに進んでいくだろう。
どれだけのものを呑み込むのだろう。
もしかしたら、地球を丸ごと水に沈めてしまうのだろうか。
もう私には分からなかった。
周りに広がる地獄絵図。
つい先ほどまで、人と活気に溢れた街がここにあったなど、もはや分かり得ない。


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
428Res/302.43 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice