過去ログ - 魔法少女×仮面ライダー まどか&W SS大戦GIGA MAX
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29:1[saga]
2012/02/26(日) 00:35:07.68 ID:Ni6vdcUf0
その日、マミはパトロールに出る為に一度家に戻った。
気持ちを新たに、また今日から魔女退治の日々だ。
荷物を置き、紅茶を一杯飲んでから家を出ようとしたと頃、チャイムが鳴った。

「……暁美さん。だったかしら? 何をしに来たの?」

「巴マミ。私ははじめから敵意なんてない。それだけは信じて。……一つだけ、質問をしに来た」

「……随分な焦りようね。初対面でそれくらい感情を出してくれていたら、もっと違った対応も出来たのに」

「茶化さないで。……巴マミ。魔法少女の真実を知ったというのは、本当?」

「っ……! え、ええ。ソウルジェムが私達の魂だということも、キュゥべえが私達を騙してたって事も……」

「……魔女の、正体も」

ほむらの顔が驚愕に染まる。
マミはそれを見て、それまでのほむらに対する評価を変えた。
この子は冷酷でも、恐らくグリーフシード目当てでもない。
きっとこの子も、希望のために祈って――そしてその希望を、打ち砕かれたのだ。
そう。私が一緒にいてあげられなかった、あの子のように。

「……あなたは、それでも戦うの」

「戦うわ。今までみたいに正義の味方ってわけにはいかないけれど……正義のヒーローに、助けてもらったからね」

「そう。それだけ聞けたら十分だわ。……お願いします。どうか、まどかを守ってあげて」

「え? ちょっと暁美さん、今なんて――」

――いない。
瞬きもしていない筈の一瞬で、ほむらの姿は消えていた。
今の会話が夢か何かだと勘違いしてしまいそうなほど、マミがいる玄関は静寂に包まれている。
不可思議に思いながらも、マミは気を取り直してパトロールに出た。

「……不思議な子。でも、仲良くなれないのかな? こうして話してみたら、やっぱり悪い子ではなさそうなんだけど……」


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