過去ログ - 魔法少女×仮面ライダー まどか&W SS大戦GIGA MAX
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4:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(三重県)[saga]
2012/02/20(月) 23:59:25.36 ID:2epjN1OX0
様々な事件を乗り越えて、やっと手に入れた束の間の平和。
風都タワーは修復されたし、フィリップは帰ってきた。
照井と亜樹子は仲直りしたし、大道克己の真実を知ることも出来た。
後輩ライダーに手も貸してやって、今は久しぶりに事務所でお気に入りの探偵小説を読んでいる。
俺がその小説に熱中していたところ、めったに鳴らない呼び鈴が鳴った。

「はいはい、鳴海探偵事務所へようこそ――あ、まどかちゃんじゃねーか。久しぶり」

「ひ、久しぶりです……翔太郎さん」

「へー……ここがまどかの言ってた? なんか、モロ形から入った感じだねー」

「……えっと、そこの娘は初めましてかな? いきなり俺の事務所にケチをつけてくれやがって」

「あ、あたしは美樹さやかっていいます。いやいやだって、今時こんな古風な事務所ありませんってー」

なんか腹立たしい友達を連れてはいるが、あの詢子さんの娘ことまどかちゃんが来たからには、丁重にもてなさなければなるまい。
だがしかしこの娘ら、なぜにこの事務所に来たのか? まどかちゃんが俺のことを話したにしても、今日平日だぞ?

「あ、あの、翔太郎さん。私達……依頼があるんです」

「そうそう! ちょっと、調べてほしい人がいてさ……」

依頼。
中学生の女の子が使う言葉にしては、随分堅く、重いものに思われたが……この時の俺はまだ、
もっと重い状況に放り込まれることになるとは、全く考えていなかったのだ。
そう、再び命懸けの戦いに身を投じることになるとは。


とりあえず彼女らの依頼内容を聞きながら、久しぶりに鹿目家を訪ねることにした。
まどかちゃんが依頼をしてきたことを明かすわけにはいかないが、まあそれはついでである。
現在、一人ならば乗せることも出来たのだが二人ではそうもいかないので、
俺は愛車ハードボイルダーを押して彼女らと並んで歩きながら、依頼の詳細を聞いているのだ。

「……んで、転校生の行動がおかしいから、ちょっと調べてほしい……か」

「本当はもっと色々事情があるんですけど、話して信じてもらえる類のものじゃないですしねー」

「う、うん……流石に、翔太郎さんでも信じてくれないと思う」

「なんかそう言われるとショックだぜ? せっかく依頼に来てくれたんだ、信じてほしいな」

緊張を解してやろうと俺はわざと軽口を叩いていたが、どうにもうまくいかない。
彼女らが抱える秘密とは、一体何なのか。
まさか魔法少女がマジカルにこの世の悪と戦ってますよなんて話が出てくるはずもないし。
そんな下らないことを考えていると、気付けば辺りの様子がおかしい。

先程まで河原を歩いていたはずなのに、俺達の周囲の空間が、まるで青空のごとく変化している。
上も下もなく、360度全てが青空……疑うまでもなく、異様な空間。
まさか、ドーパント? よりにもよって、女子中学生を二人も連れてるときにか?
しかも直接俺のところに現れるという事は、俺に恨みがある? 以前の事件で関わった人間の犯行か?
俺が二人を庇いながらそんな考えを巡らせていると、俺の背後で二人が叫んだ。

「さ、さやかちゃん! これ、まさか……!」

「そうだよ! 最悪だ……魔女の結界!」


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