過去ログ - 上条さんがお姉さん方に虐められるようです
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VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(大阪府)
2012/03/02(金) 20:09:55.76 ID:LJeFQEUNo
「上条ちゃーん? 補習の時間ですよー」
時刻としてはそんなに遅くはない。時計の長身は数字の7を指し、長身が真下を過ぎたくらい。
辺りが真夜中のように暗いのは、今の時期が冬であるから。当然、教室には「その生徒」以外は誰も居ない。
外にも部活動に励んでいる生徒は見当たらない。教員たちも大半は帰宅しただろう。「クラス」の明かりはもう一つを除いて消えていた。
そこに今二人。その片方は今まさに教室へと足を入れた。赤ん坊のような弱々しい腕。
片方には抱きかかえるように教材が、もう片方の腕は、ガラガラ、と扉をスライドさせる。
紺のスカートとピンクのカーディガンの格好はどこか懐かしい教師を彷彿させる。
もっとも、彼女が小学生のようないとけなさと、背丈を持ち合わせていなかったらの話だが。
「よいしょっと」
教壇の上に抱えていたそれらを置き、その中から一枚のプリントを取り出す。3列目の丁度真ん中。
一人の生徒が座っているその席。そこにプリントと簡易式の椅子を持って足を運ぶ。
「えーっと、今日は復習から始めましょうか。じゃあ、まずはこのプリントやって下さいねー。終わったら採点しますから」
そう言い終わってからプリントを眼前の生徒の方へと、向きを配慮してから渡す。言われた方は早速それに取りかかる。
そうして、自分も立てかけていた簡易の椅子を広げ、その生徒の『目の前』に座る。
「今日は冷えますねー」
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