過去ログ - オタク「告白しよう」
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1:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2012/03/20(火) 19:42:08.52 ID:x+61yzdr0
まだ希望を持っていた。

アニメを見て、ニコ動に入り浸って、部活に忙しい日々。

そんな日々を送る俺には、好きな人がいる。


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2:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2012/03/20(火) 19:42:33.72 ID:x+61yzdr0
オタク「テストどうだった?」

女「数学がダメだったよぉ」

オタク「ふーん、何点?」
以下略



3:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2012/03/20(火) 19:43:37.52 ID:x+61yzdr0
親しい女友達、そんな感覚で最初は話とかしていた。

楽しかった。部活はしこたま厳しかったが、学校が楽しかった。

少しばかり友達は少なかったし、田舎の方だったのでガキ大将らからはどつかれていたが、それでもだ。
以下略



4:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2012/03/20(火) 19:50:47.26 ID:x+61yzdr0
少しのほほんとした雰囲気、何よりキモい部類である俺にも分け隔てなく話しかけてくれる。

体調がすぐれない時は、心配もしてくれた。

優しかった。それに俺は惹かれた。
以下略



5:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2012/03/20(火) 19:55:40.95 ID:x+61yzdr0
しかし神のいたずらか、その告白する日の前日から体調を崩した。

だが待っていることが出来ない。勇気がなくなる前に気持ちを伝えたかった。

だから、男に頼んで手紙を女に送らせてもらった。
以下略



6:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2012/03/20(火) 19:59:02.97 ID:x+61yzdr0
ピンポーン

オタク「はい」

男「生きてるか?」
以下略



7:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2012/03/20(火) 20:00:50.92 ID:x+61yzdr0
呼んだのは女だけだったが、俺のことを心配してくれた二人が女と同伴していた。

状況が状況である意味余計だったが、それでも友達が少ない俺にとってはありがたかった。

俺は500円を渡して、昼食を買ってくることを頼んだ。
以下略



8:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2012/03/20(火) 20:09:48.51 ID:x+61yzdr0
オタク「……もしかして、自分のお金も使った?」

女「いや、ちゃんと500円分だよ」


以下略



9:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2012/03/20(火) 20:12:36.45 ID:x+61yzdr0
そのあと、女友達と男が先に帰って行った。

どうやら二人には用事があったらしい。

そして女と俺が俺の家で二人きりとなった。
以下略



10:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2012/03/20(火) 20:15:30.94 ID:x+61yzdr0
オタク「すまんな、学校帰りに手間をとらせて」

女「ううん、心配だったから。それに……」

オタク「それに?」
以下略



11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2012/03/20(火) 20:21:35.01 ID:x+61yzdr0
この言葉を聞いた時、俺は夢かとでも思った。

しかし、幻聴でもなく、しっかりと俺の耳に聞こえた「好き」という言葉。

動揺した俺は、その言葉を疑った。


12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2012/03/20(火) 20:23:49.97 ID:x+61yzdr0
オタク「それは……友達、として?」

女「……違うよ。その……異性、として」


13:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2012/03/20(火) 20:24:21.01 ID:x+61yzdr0
告白しようと呼んだのに、まさか告白されるとは思ってもみなかった。

彼女歴もちろんゼロの俺には、まさに夢のようだった。

今考えてみると、俺が女だけを呼びだしたことから、察していたかもしれない。
以下略



14:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2012/03/20(火) 20:24:51.04 ID:x+61yzdr0
オタク「ほ、ホント?」

女「……うん」

オタク「……付き合ってくれませんか?僕も大好きです」
以下略



15:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2012/03/20(火) 20:27:31.96 ID:x+61yzdr0
女「うん、いいよ」

オタク「……失礼します」

ぎゅ……
以下略



16:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2012/03/20(火) 20:29:17.69 ID:x+61yzdr0
オタク「ほんとうに嫌だったら、言ってね」

女「?」

オタク「……キス、できないかな?」
以下略



17:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2012/03/20(火) 20:30:36.84 ID:x+61yzdr0
その後、女は家に帰った。

どうやら、午後から用事があったらしい。

足止めさせてしまったことに罪悪感を感じたが、俺は何より嬉しかった。
以下略



18:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2012/03/20(火) 20:31:21.25 ID:x+61yzdr0
その夜、テンションが依然ハイだった俺に、一本の電話が入った。

電話の主は、例の女であった。


以下略



19:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2012/03/20(火) 20:32:35.47 ID:x+61yzdr0
翌日も、体調が悪かったため学校を休んだ。

半分、振られた事のショックもあったであろうが。

……だが、その電話は、夜に来た。
以下略



20:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2012/03/20(火) 20:33:31.77 ID:x+61yzdr0
当然の如く問題となった。

その後親と同伴で学校に呼ばれ、今回の事態について先生と話した。

まず、女の親は、女のことを考慮して、俺と会いたくない、という方針だった。
以下略



21:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2012/03/20(火) 20:34:26.01 ID:x+61yzdr0
あまりのショックで、俺は現実逃避し、一週間不登校となった。

だが親の叱咤によって、俺は学校へと再び向かった。

そして教室に入った時、俺を歓迎したのは……女子達の冷ややかな視線であった。
以下略



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