過去ログ - 結「やっぱり桂馬君には敵わないよなあ」(神のみSS)
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7:1 ◆/5mmo/htMU[saga]
2012/04/06(金) 01:10:44.70 ID:/lOoac1x0


その時美生は月夜に、自分のドレスを直すように命令したのだ。どうやら美生は、月夜の家を貴族お抱えの仕立て屋の
家系と勘違いしていたらしい。自分達貴族の服を直すのは、アンタ達の仕事だと言い切った。アンタ達はそうやって上流
階級に入ったのだから、その務めを果たせ、アンタが出来ないのなら母親を連れてきて直せと月夜に命令したのだ。

当然月夜は怒った。確かに月夜の母親は服飾関係のデザイナーであったが、貴族のお抱えではない。月夜の母親は海外で
服飾のデザインを学び、日本に帰国した後に自分のブランドを立ち上げて上流階級の仲間入りを果たした努力家だった。
月夜はそんな母親を尊敬しており、母親を召使扱いされたのが我慢出来なかったらしい。

美生と激しい口論を繰り広げた後、月夜はパーティー会場に戻って美生の母親に告げ口をした。結果的に美生は母親に
こっぴどく叱られ、それから少しの間、パーティーへの同行を禁じられた。そして美生が居ない間に月夜の両親は離婚し、
月夜は母親と共に舞島市を離れたのでそれっきりケンカ別れになってしまった。高校生になって月夜は舞島学園に入学した
のでまた3人揃ったのだが、月夜は依然美生の事を恨んでおり、美生も意地を張って月夜に近づこうとしないので、2人
の間は冷めたままだ。ボクは最初、そんな2人の間をおろおろしながら行ったり来たりしていた。

昔のボクなら、2人を仲直りさせようなどと思わなかっただろう。しかし今のボクは違う。何とかしてまた3人で楽しく
やれたらいいと思ってる。周囲に壁を作っていた2人も、いつの間にか少し丸くなっている。月夜は桂馬君のおかげだと
思うけど、美生はどうしてだろう?とにかく今なら、月夜と美生を仲直りさせることは不可能ではないはずだ。その為にも
ボクが頑張らなければ。そう決意して、何とか取り持とうと日々奮闘している。





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