過去ログ - 結「やっぱり桂馬君には敵わないよなあ」(神のみSS)
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◆/5mmo/htMU
[saga]
2012/04/06(金) 01:15:06.53 ID:/lOoac1x0
「ウル姐様、これは彼女達の問題であって、私達が干渉する問題ではないのではいないですか?」
マルスは宙に浮かぶベンチに怯える事無く、ウルカヌスさんを見据えて言う。ウルカヌスさんはフンッと鼻で笑うと、
「臆したかマルス。戦いの女神が情けないな。宿主の幸せを第一に考えるのは至極当然。たとえ妹が相手とはいえ、月夜の
敵になるならば、宿主諸共容赦はせんぞ」
長女の余裕だろうか、戦闘態勢のマルスを相手に、泰然としているウルカヌスさん。しかしマルスも負けてはいない。
「見くびられては困ります。ウル姐様こそ、妹だから何でも従うとお思いですか。例え姉妹の全てを敵に回しても、私は
結の幸福の為にこの戦に必ず勝ちますよ」
そう言って不敵に笑うマルス。この2人はいつもこうだ。たまに2人で話をさせると、何故かこういう展開になる。
まさに一触即発の雰囲気だ。周りに人がいなくて良かったよ。しばし睨み合う2人。マルスはそっと懐に手をかける。
そのブレザーの内ポケットには、ドラムのスティックが入っている。ドラム以外のものを叩きたくないんだけどなあ。
もし折れちゃったらバンドが出来なくて、歩美やちひろに怒られちゃうよ。ベンチが頭から降ってくるのが先か、マルス
がスティックを投げるのが先か……。マルスがスティックを握った瞬間、
ズンッ!! ズンッ!!
マルスとウルカヌスさんが、どこからか降って来たドーム状のスライムみたいな物体に閉じ込められた。
「がっ!?」
「ぐっ!?」
ぶよぶよした物体なのでベンチが直撃するよりは痛くはないが、それなりに衝撃はある。感覚は共有しているんだから、
もっと優しくしてほしいよ。
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