過去ログ - P「エージェント菊地真?」真「はいっ!!」
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9:1 ◆6sOGwos0tc[saga]
2012/05/11(金) 20:30:26.24 ID:df/Ddu8Z0


「お前の娘は、最近お前の真似事をしてスパイごっこに熱を上げているらしいな。菊地の家系上、戦闘訓練も受けて
 いるのだろう?諜報活動も勉強させていると聞いているぞ」

「あれは俺の親父が勝手にやっただけだ。俺は娘を警察官にするつもりはない。ましてや公安のような危険な職業には
 絶対反対だ。娘には女として、普通の幸せを手に入れて欲しいんだよ……」

 黒井の調査能力に、菊地は既にお手上げだった。彼の娘は幼い頃から空手を習っており、そこらのチンピラなど相手に
ならないくらいの高い戦闘力を持っている。更にそれに加えて一度は家業を嫌がり出て行った息子が警察という職業
に就いた事を喜んだ彼の父親が、彼の娘に警察官としての教育を施していた。菊地の父も公安部の諜報部員だったので、
彼の娘はスパイとしての教育を受けた。習い始めたばかりでまだまだスパイとしては未熟だが、彼の娘は非常に乗り気で
積極的に教えを受けているらしく、どんどん吸収しているようだ。

「今朝も進路について、娘とケンカしてしまったよ。しかしもう娘もすっかり警察官になるつもりでいるし、妻も親父も
 娘の味方だ。もう参ってしまったよ……」

 ウーロン茶を飲みながら愚痴る菊地。その姿は公安の諜報部員ではなく、もはや只の娘の反抗期に悩む父親だった。




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