過去ログ - 和「いけない二人」
1- 20
10:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2012/05/19(土) 23:08:11.36 ID:tZuTq0oxo

 同性にそういう関心を抱くことに疑問を持たなかったのは、高校時代の経験があったからかもしれない。


 バンドでギター兼ヴォーカルを務めていた私は、自分でいうのもおかしいが校内では目立つ方だった。
 そのためかいくにんもの生徒が、すこし恋文じみて、半分はファンレターであるような手紙をくれた。
 それは周囲に女の子しかいない女子高生の遊び半分の恋愛ごっこだったのだろう。

 けれどその中で一人だけ真剣にアタックしてきた子がいたことを覚えている。
 たぶん、控えめにいっても、あの子のだけは本当の恋だったのだろう。
 他に好きな人がいた私はその子の告白は断ったのだが、そういう縁でライヴの機会があるたびに彼女は楽屋まで足を運んでくれた。
 わずらわしく思うこともないではなかったが、自分を好きでいてくれる人間がいるということが嬉しかった。
 人懐っこくやわらかい性格の子で、姿恰好も真鍋和とはぜんぜん似ていないが、その子も眼鏡はかけていた。


……


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
55Res/30.59 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice