3:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2012/05/19(土) 23:01:48.82 ID:tZuTq0oxo
さわ子「そんな悪い生徒はうちにはいないって。」
和「どうでしょうね。先生がこれだから。」
さわ子「大人は大変なのよ。」
和「健康と美容に悪いですよ煙草は。男性の印象もよくないそうですし。」
いやなことをいうな、と思った。
ちょうど三十分ほどまえに、付き合っていた男からの最後のメールを受け取ったばかりだったのだ。
さわ子「和ちゃんは男の子に興味ある?」
沈黙すると動揺をさとられるのじゃないか。そう考えた私は、話題はなんでもいいからと話し続けた。
それにしても間の悪いテーマだ。
和「さあ、べつに。」
風に吹かれる前髪を気にする仕草が、綺麗だなと思う。
女子高生はなにをしてても絵になるものだ。
彼女と同じ年齢の私は恋愛のことばかり考えていた。
今もそうじゃないのかといわれると、そうではないと断言はできない。
高校生の私になくて今の私にあるものは、あきらめのよさ。
振られたこと自体はさびしいが、こうしてお定まりの自暴自棄を演出して、一晩お酒でも飲めば忘れてしまえる。この別れは以前から予想していたことでもあったから。
対して真鍋和はいかにも恋愛なんて興味がありません、といった感じの生徒だった。
眼鏡のフレームみたいに、全身が軽金属でできた女の子がいるものだ。
さわ子「彼氏とかいるの?」
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