過去ログ - 古泉「どうかしましたか、長門さん?」長門「……別に」
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16:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2012/06/08(金) 00:33:17.66 ID:pbSir+T80

「こ、古泉君。もう大丈夫ですよぉ〜……ぐすっ」

「……はい」

判決を待つ死刑囚の気持ちとは、ひょっとしたらこういう気分なのかもしれません。
一声聴けば、誰でも分かる震えた涙声。
罪悪感で胸が一杯になります。非情な申し訳なさに、いっそ切腹でもすれば許して貰えるかと一考するぐらいには。
ああ。
ああ。
身から出た錆とは言え。
室内に入るのを躊躇ってしまう。唯一の救いは、文芸部室内に涼宮さんが彼が居なかった事でしょう。
もし居たら、現実逃避なんて猶予すら無く、僕は吊し上げられている。
刑が先延ばしになっただけで、それが何の救いになってないのは、もちろん気付いていましたが。
覚悟を決めた僕は、文芸部室に入ることにした。
遅すぎた、今更感ありありのノックをコンコンと、反省していますアピールのように鳴らし、ガチャリと扉を開ける。

「先程は大変失礼致しました。煮るなり焼くなり、どうぞ如何様にもしてください!」

勢いはジャンピング土下座。
実際に土下座をすると、された方も対応に困るので、腰を深く折り曲げる程度に留めましたが。
それでも心は土下座。
全ての非は僕にある。弁解も言い訳の余地すらなく。大半の男性の方なら、僕と似たような行動に移るでしょう。移りますよね?


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