過去ログ - 平凡女と平凡男
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1:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(兵庫県)[sage]
2012/06/27(水) 20:10:15.09 ID:PSCXMJxg0
悩みがないのが悩みだよ〜

―――何て言ってみたくなる。

可愛げのない天井、白色がちょっと黄ばんだ色

視界を占めるはそれだけで、両手に感じるは

抱きなれたうさぎの人形

うなだれる、うさぎに顎を沈める

力んだ体がベッドに沈む。

「うぉー!どーん!!!」

勢いよく起き上がる、ベッドがキシッと音を立てる。

うさぎの短い両手を掴んでパタパタさせる、

大きな耳が揺れて、私の鼻に擦れる。

憂鬱だ、ゆううつだ、悩みがないわけがない。

他人が聞いたら小首を傾げる

自分にしか分からない

「もぉ〜…、うさちゃん慰めてよ…」

でも、分かっていても

自分でも小首を傾げたいくらいに

馬鹿らしかった。

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2:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(兵庫県)[sage]
2012/06/27(水) 20:35:33.76 ID:PSCXMJxg0
昨日はよく眠れなかった

ずっとベッドの上でうさぎを弄りまわしていた。

別に弄れば気が晴れる訳では無かったけれど、
以下略



3:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(兵庫県)[sage]
2012/06/27(水) 21:06:47.33 ID:PSCXMJxg0
そのハッキリとした口調の声の主は、ボーイッシュな私の幼馴染みだった。

スラッと長くのびた足が特徴で、可愛いというよりカッコいいが似合う女の子、

私とは幼稚園の時からの付き合いだ。
以下略



4:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(兵庫県)[sage]
2012/06/27(水) 22:06:12.26 ID:PSCXMJxg0
その後の昼休みもぼ〜っとしてた。

「また、ぼーっとしてるでしょ。大丈夫?」

「(窓の外眺め)」
以下略



5:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(兵庫県)[sage]
2012/06/27(水) 22:16:27.71 ID:PSCXMJxg0
放課後に帰るときも


「じゃ、私は部活があるから、また明日。今日はよく寝なさいよ?」

以下略



6:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(兵庫県)[sage]
2012/06/27(水) 22:49:56.15 ID:PSCXMJxg0
次の日の朝も

幼馴染「おはよう、今日は大丈夫?」

平凡女「うん、今日は元気元気ですっ」ムン!
以下略



7:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(兵庫県)[sage]
2012/06/27(水) 23:11:16.62 ID:PSCXMJxg0
夏が元気になっていくとともに、私の悩みも元気になっていった。

そんな日が続くなか、ホームルームでクラスの委員長が前に出た。

大事な話がありますので、聞いてください
以下略



8:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(兵庫県)[sage]
2012/06/27(水) 23:15:33.18 ID:PSCXMJxg0
ふと隣の席から視線を感じた。

幼馴染だった。

気付いた時、目が合ったけれど。
以下略



9:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(兵庫県)[sage]
2012/06/27(水) 23:21:32.84 ID:PSCXMJxg0
ホームルームのざわめきが終わった後の下校道。

私の隣にはいつもなら部活で居ないはずの幼馴染がいた。

私の遅い足に合わせて歩いてくれる。
以下略



10:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(兵庫県)[sage]
2012/06/27(水) 23:34:04.05 ID:PSCXMJxg0
今日はここまででお暇いたします。


11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2012/06/29(金) 19:48:17.71 ID:x1fUeowO0
とぼとぼと歩くアスファルトの上、車道を通り過ぎる車の音がやけに五月蠅く聞こえた。

歩くたびにうつむき加減になる私は口を開けない。

横目には相変わらずこちらを見ている幼馴染がうつる。
以下略



12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2012/06/29(金) 20:02:27.90 ID:x1fUeowO0
私が、うんとだけ答えると、

また静かになってしまった。

私が幼馴染に顔を向けると、もう歩いてる方に向いてしまっていた。
以下略



13:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2012/06/29(金) 20:16:08.80 ID:x1fUeowO0
どうして話す気になったのか、それはきっと相手が幼馴染だからで

内容がほんとに馬鹿らしいからだ。

「私、ほら、とりえって言う感じのがなくって・・・。」
以下略



14:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2012/06/29(金) 20:18:43.99 ID:x1fUeowO0
私のさきに足音が止まった ×

私の足音がさきに止まった ○

申し訳ないです(´ノω・)・・・


15:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2012/06/29(金) 21:21:24.20 ID:x1fUeowO0
振り向いた幼馴染と、バッチリ目が合った。

「あは、ははは。」

自分の悩みの程度の低さに思わず気の抜けた笑いがこみ上げた。
以下略



16:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2012/06/29(金) 22:16:10.50 ID:x1fUeowO0
文化祭でのうちのクラスが演劇だと公表された次の日

昼休み、

弁当を持たない生徒が集まる食堂で、昼飯を食べる俺の前の席に、
以下略



17:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2012/06/29(金) 22:19:13.91 ID:x1fUeowO0
今日はそろそろおいとまします。(´・ω・)ノシ


18: ◆gO9QdRWdUw[saga sage]
2012/06/30(土) 16:12:56.68 ID:sM6NxQ9y0
乙です


19:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]
2012/06/30(土) 23:03:19.14 ID:6+G33VjK0
勉強机が部屋の角に、その上のガラガラのCDラックに好きなアーティストのCDが数枚。

不器用にたたまれた敷き布団の上には低反発の安眠枕。

壁から下がるハンガーには洗ったばかりの私服がかけられている。
以下略



20:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]
2012/06/30(土) 23:05:01.19 ID:6+G33VjK0
さて、この簡素で平凡な思春期男児の狭い部屋に、少し不釣り合いな奴がいた。

そいつは、俺が入れてきたオレンジジュースを飲んでいた。

小柄、華奢、童顔、色白、さらさらヘアー、くりっとした目、長いまつ毛。
以下略



21:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]
2012/06/30(土) 23:09:04.68 ID:6+G33VjK0
お互いに考え込んだり、意見を交わしたりしていると、

時々、違う話題にそれたりした。

一応は、ちゃんと台本の方向性の思考には戻るのだけれど、
以下略



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