2: ◆Oe72InN3/k
2012/09/06(木) 21:33:56.93 ID:mVZBQuHy0
季節は春、具体的に言うと四月。
古今東西どこへ行っても、入学式や卒業式、俗に言う出会いと別れの季節である。
しかし、進級しただけの俺、折木奉太郎には特に関係が無い事であった。
つまり、高校二年生になった俺には。
そんな事を思いながら、部室に行く。
俺が属する部活は古典部、部員は四人ほどいる。
【省エネ】をモットーとする俺が何故、古典部にいるかと言うと……それすら説明するのが億劫になってしまう。
まあ、何はともあれ、俺の日常はこんな感じだ。
そんな誰に話しかけているのかも分からない内容を頭の中で回転させ、扉を開ける。
奉太郎「なんだ、千反田、もう居たのか」
える「はい! こんにちは、折木さん」
こいつは千反田える。
里志に言わせれば、結構な有名人らしい。
ああ、里志というのは……
里志「お、今日はホータローも来てたんだね」
こいつの事だ。
名前は福部里志。
これでも俺とは結構な付き合いで、世間一般で言う友人、という物だろう。
奉太郎「ああ、少し気が向いてな」
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