25: ◆Oe72InN3/k
2012/09/06(木) 21:49:02.94 ID:mVZBQuHy0
奉太郎「……すまん、少し休ませてくれ」
える「折木さん、大丈夫ですか?」
摩耶花「もー、しょうがないわね」
なんとも情けない。
俺が既に帰りたくなっていると、遠くからパレードらしき音が聞こえて来る。
里志「おわっ! なんだあれ? ちょっと行ってくる!」
里志はどうやら、そっちに更なる興味を惹かれ、パレードへ向かって走っていった。
摩耶花「ちょ、ちょっとふくちゃん!」
伊原もそれを呼び止めようとし、無理だと悟ると追いかけようとするが、俺と千反田を見て一瞬躊躇う。
その一部始終を見ていた千反田は言った。
える「大丈夫ですよ、摩耶花さん、折木さんは私が見ていますので」
摩耶花「う、うん……ごめんね、ちーちゃん、折木」
奉太郎「……いいから早く行って来い、里志が迷子になる前に」
それを聞くと、伊原は申し訳なさそうな顔を再度こちらに向け、里志の後を追って行った。
奉太郎「すまんな、千反田」
える「いえ、私の方こそ、無理やり乗せてしまったみたいで……」
こいつは、人を責めると言う事をしない。
だからたまにそれが、辛く感じてしまう。
しかし、それもこいつのいい所ではあるのだろう。
それからはしばらく木陰で休み、千反田が飲み物やらを用意してくれたお陰で、すっかりと体調はよくなった。
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