過去ログ - マルセイユ 「デビルメイクライ……?」
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3:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(富山県)[saga]
2012/09/17(月) 20:21:41.06 ID:m2hPMuNk0
【リベリオン合衆国/ Devil May Cry】

rrrrrrr!

ダンテ 「はい、デビルメイクライだ。」

……またスカか。フォルトゥナの一件以降、悪魔絡みの依頼はとんと来なくなっている。
しばらくの間は古いコミックとピザ、ストロベリーサンデーで自由を満喫していたのだが、
こうも続くと飽きてくる。おまけに、レディからのささやかな報酬もとうに尽きた。
ここのとこ、ツケが心配になっている。

ダンテ 「悪い。9時閉店なんでね。またどうぞ。」

勢いよく電話を切る。合言葉無しの客だ。どうせ素行調査だの類いだろう。
仕事の選り好みはこんな状況じゃよろしくないのは分かってる。だが、今は気分じゃない。
じきに宅配のピザが来る頃だ。次の言い訳はどうしようかと考えた矢先、乱暴にドアが開かれた。

エンツォ「よぉ! しけた面してんじゃないの。ダンテ。アンティークも相変わらずだ。」

モリソン 「ははっ、元気そうじゃないか。儲かってるか?」

ダンテ 「モ見れば分かるだろ。状況は控えめに言って良くはない。」

既に日が沈んで久しいというのに、何事だ。そういいかけたが、どうにか飲み込んだ。
情報屋のエンツォにモリソン。俺の友人兼、お得意様だった。
エンツォは俺が事務所を開く前から、モリソンも長い付き合いだ。
何より、割のいい、俺好みの仕事を持ち込んでくれる。邪険にするつもりは無い。

エンツォ 「まあ、ピザの空箱に酒の瓶……嫁さんでも貰ったほうが良いんじゃねえの?」

モリソン 「パティがブリタニアへ留学して、世話を焼く奴が居ないみたいだ。」

エンツォ 「そういや、あの金髪美人は? トリッシュとか言ったか。」

ダンテ 「アイツならまたどっかで魔具を探してるんだろ。いつも通り。」

ダンテ 「んで、何の用だ。こんな時間に世間話に来たわけじゃないだろう。」

悪い奴じゃあないのだが、二人とも、お節介だ。少しはマトモな仕事をしろと
色々持ちかけてくる。容貌や言動なら、壮年のモリソンの方が少しばかり
大人しそうに見えるがやり方はエンツォよりも強引だ。この間なんて俺宛のピザの
宅配を差し止めて仕事を受けさせたくらいだ。一体どんなコネを持ってるんだ?
まあ、あのガキが来なくなってここもいくらか静かになったのは正解だ。
相棒……仕事仲間のトリッシュも居ない今、寂しくないといえば嘘になるのだが。


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