過去ログ - 垣根「本当の意味で」フィアンマ「世界を、救う」(安価スレ)
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21: ◆2/3UkhVg4u1D[saga]
2012/11/09(金) 21:57:54.16 ID:2glKMR0z0

ヴェント「…アンタ、随分イメチェンしたね、フィアンマ」

フィアンマ「…紆余曲折、色々とあってな」

ヴェント「そ。…警告……、とでも言えばいいのかね?」

フィアンマ「…警告?」

ヴェント「私さー、今、とある組織にいんのよ。リーダーはオティヌスって奴なんだけどさ」

オティヌス、という名前に、フィアンマは不快感を堪える。
世界を壊すことは砂の城を壊すことと同義、楽しい、と笑った、あの歪んだ少女を思い浮かべて。
ヴェントは、冷静な表情で言葉を続ける。
冷酷に見えて情に篤い彼女は、フィアンマを元同僚として、それなりに思いやってくれているのかもしれない。

ヴェント「……アンタさ、もし、今度年が明ける日に死にたくないなら、今のうちに宇宙にでも逃げた方がいいよ」

フィアンマ「…突飛だな。何をするつもりだ?」

ヴェント「ん…あのキチガイリーダー曰く、その日、『カーニバル』が始まるんだって」

フィアンマ「カーニバル―――謝肉祭?」

ヴェント「そうそう。それも、パンケーキ食べるとか、そういう次元じゃ無しに、ね」

気をつけようが無いだろうけど、と言い残して、彼女は路地裏に消える。
『カーニバル』。謝肉祭。
古くはゲルマン人の春の到来を喜ぶ祭りに由来し、キリスト教の中に入って、一週間教会の内外で羽目を外した祝祭を繰り返し、その最後に自分たちの狼藉ぶりの責任を大きな藁人形に転嫁して、それを火あぶりにして祭りは閉幕するというのがその原初的なかたちであった。


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自分たちの狼藉ぶりの責任を大きな藁人形に転嫁して、火炙りにして祭は閉幕。


その語源に嫌な予感を覚えながら、フィアンマは再び歩く。
宇宙にまで逃げなければいけない、ということは、全世界中を巻き込んで何かをするつもりなのだろう。
内容から察するに、もはや反転術式どころの騒ぎではない。



無事里親を見つけ、子猫を任せたフィアンマは、ホテルに戻ってきた。
部屋の中から、会話をする声が聞こえ、入ることを躊躇する。






垣根と会話している人物(1名、禁書キャラ名)>>+2


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