過去ログ - 春香「私たちは看守でも囚人でもない」
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10:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/13(木) 00:07:36.61 ID:GZAOus0HP
2日目でその予想はいきなり裏切られた。明らかに周りは薄暗い、早すぎる起床

高槻さんも慣れない様子で、それでも必死に看守役をこなしていた
もうそれだけで看守側が社長の影響を受けてしまっていることが想像できた

その後美希が脱走したことで、私は決心した。これはやはりやりすぎだと、私の口から伝えよう
ちょうど朝食の時間、春香が来たところで相談しようと……したが


予想以上に春香は”看守”で。いえ、これは演技よ、春香も流石ねなんて褒めてあげたいくらい
……それじゃ演技ならいいの? いいえ、ダメに決まっているこんなこと

この期に及んでそんな妙な空気にのまれて、私たちはただ従うしかなかった
ここから先は、ただただ全員まとめて転がり落ちていくだけ


看守はもはや、ただのいじめっこ、ひどく言うなら独裁者
それでも私たちは囚人だから仕方なく。そうやって心が折れてしまえばそれもそれでよかったのかもしれない

でも私たちには、絆があった。それは囚人の中だけでなくて、看守との絆だってあったはずなのに
看守はその絆さえ一つ一つ切り離していくの。肉体的に、精神的に

絶望なんて言葉じゃ言い表せない。ただもう、その現実が悲しくて恐ろしくて信じられなくて
囚人はただ怯えるだけの存在、看守はただ従えるだけの存在で

私はもう、この牢屋からでることはできないの?

私はもう、歌を歌う事はできないの?


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