14:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2013/03/25(月) 22:03:30.62 ID:d5tGG4Gs0
早く出ろ!
霊媒師がそう叫んで放送室に駆け込んで無理やりスタッフを引きずり出す。
あとはあの番組プロデューサーだけだ。あとひとり。
そう思ってみなが目線を向けた先には、マイクに向かって笑う彼の姿。
あ、ああ、あああああ。あああ、あ、ああ…
延々とマイクに向かって声を出している。
誰に話しているのか。彼には何が見えている?
俺も霊媒師と協力して彼を引きずり出す。
撮影を中断し、カメラマンと俺とで彼に肩を貸す。
その間にも漏れるのは、ずっと同じ声ばかり。
怯えた女性スタッフと小梅は手をつなぎながら1歩先を歩いてくれる。
霊媒師はどこかへ電話をかけようとしてくれていたのか、
しきりに電波を拾おうとしてくれていたが、ここは山奥だ。
ちらりとこちらを振り返って小梅は言う。
「だから、危ない…って、言った…のに…」
「言った…のに」
「憑かれた、って」
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