16: ◆K8xLCj98/Y[saga]
2013/03/30(土) 01:45:10.27 ID:DOCYTEs60
階段をゆっくりとおりて、大通りに出る。
空気はあの時と同じように、冷たかった。
もう、春だというのに。雪が降ってもおかしくない寒さだ。
雪歩「……」
歩き出す。下を向いて、あの時の情景を思い出さないようにしながら。
――『救急隊さん、こっちなの! 早くしてっ』――
駄目だ。
――『あ、あのっ……病院は、大丈夫なんですよね? たらい回しとか、ありませんよね?』――
どうしても、頭の中に蘇る。
――『真を、助けてください』――
みんなの、声が。真ちゃんの、ぐったりとした姿が。
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