過去ログ - モバP「こうして僕の新婚生活は始まった」
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2013/04/25(木) 22:22:12.43 ID:J/JRU+J60
モバP「こうして僕の新婚生活は始まった」
アイドルマスター シンデレラガールズのSSです。本編設定を一部改変してあります。
一部引用・改変 オスカー・ワイルド [サロメ]
ジョン・キーツ [つれなき手弱女]
SSWiki :
ss.vip2ch.com
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2013/04/25(木) 22:23:59.77 ID:J/JRU+J60
◆
『操り人形の気分ってこんな感じなのかもしれませんね!』
幸子に翼が生えた時、欲しい物は何でも手に入ると思った。
以下略
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2013/04/25(木) 22:25:29.18 ID:J/JRU+J60
◆
ああ! ヨカナーン、ヨカナーン、あんたひとりなのだよ、あたしが恋した男は。
ほかの男など、みんなあたしには厭はしい。
でも、あんただけは綺麗だった。……この世にあんたの体ほど白いものはなかった。あんたの髪ほど黒いものはなかった。この世のどこにもあんたの口ほど赤いものはなかった。
以下略
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2013/04/25(木) 22:26:56.57 ID:J/JRU+J60
◆
『プロデューサーさんはボクに会えたことを感謝するべきですね!』
最初に彼女を見た時、僕の胸にあったのは落胆だった。
以下略
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2013/04/25(木) 22:28:37.04 ID:J/JRU+J60
『ボクのプロデューサーはあなたしかいないんですよ!』
だけど、間違っていたのは僕だった。
以下略
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2013/04/25(木) 22:30:31.92 ID:J/JRU+J60
◆
〜〜〜アイドルマスター シンデレラガールズ〜〜〜
以下略
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2013/04/25(木) 22:33:04.09 ID:J/JRU+J60
◆
おお 何があなたを苦しめるのです 騎士よ
ただ一人 蒼ざめた顔をして彷徨って?
以下略
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2013/04/25(木) 22:35:29.24 ID:J/JRU+J60
◆
幸子「ボクに頼み事?もちろんイヤです!」
対等な立場からでは自分に有利な要求は出来ない。
以下略
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2013/04/25(木) 22:36:42.22 ID:J/JRU+J60
幸子「エスカレーター式の私立に通ってますから、アイドル活動も大丈夫ですよ?」
凡人ならば一も二も無くこちらの要求を飲むに違いないが、それは意味の無い仮定。
幸子「プロデューサーさん、ご飯とか連れて行ってくれてもイイんですよ?」
以下略
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2013/04/25(木) 22:37:56.39 ID:J/JRU+J60
幸子「ここボクのお気に入りのメイドカフェなんですよ。
ボクの連れですので、支払いはボクが受け持ちます」
オフィス街に存在する、看板の無いビル。その中にある看板の無い店。
入店と同時に、10万モバコインの保証金を求められる事に面食らう。
以下略
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2013/04/25(木) 22:39:42.99 ID:J/JRU+J60
『実家の近くにキャンプがあってね!』
幸子に席を選んでくれと頼み、有無を言わせず背を向け会員証の登録を行う。
彼女のしたたかさに背筋が冷えるが、まずは情報を集める。
保証金の支払いは入店毎に必ず、退店毎にも返還される。
以下略
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2013/04/25(木) 22:41:01.79 ID:J/JRU+J60
「あー、さっちゃんだにぃ。今日はお兄さんと御一緒?」
幸子「いいえ、違いますよ。ボクだけのプロデューサーです」
『ここはあたしのフィールドだから!』
以下略
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2013/04/25(木) 22:42:50.27 ID:J/JRU+J60
「じゃあ、Pちゃんって呼んであげゆー」
幸子はキノコだらけのパスタ、僕はお手製夕飯を頼む。
「注文はこれだけー? もっともーっとさっちゃんとお話ししたいにぃ」
以下略
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2013/04/25(木) 22:44:09.01 ID:J/JRU+J60
「えへへ、実はね―――マンション買っちった」
幸子「凄いじゃないですか―――さん」
未だ当たり障りのない話を続けている二人を見やる。
以下略
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2013/04/25(木) 22:45:58.12 ID:J/JRU+J60
『まだまだこれからでしょ!』
食事が届くと背の高い店員は席を外した。しっかりと幸子を見据える。
幸子「ふふっ、視線独り占めです!
以下略
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2013/04/25(木) 22:47:18.84 ID:J/JRU+J60
背の高い店員が気を利かせたのか幸子の椅子は席が高く、僕の椅子は心持ち席が低めに設定されていた。
幸子「プロデューサーさんは独特の変わったセンスをしてますね!
この後はプロデュサーさんの服を買いに行きましょう。御代の事なら心配いりませんよ。
前の事務所に支払う予定だった月謝が有りますから、気にせず受け取って下さい」
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2013/04/25(木) 22:48:33.20 ID:J/JRU+J60
慌てて僕の姿を省みる。
くすんだ靴/すれて折り目の消えたズボン/ノリの無いシャツ/生地の薄い上着。
いかに僕が場違いであるかの現実を、改めて突き付けられた。
幸子「プロデューサーさんだったらボクの横にいてもいいですよ。ねっ?
以下略
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2013/04/25(木) 22:50:36.37 ID:J/JRU+J60
学の無い僕にはこの皮肉は理解できなかったが、胸の奥で拍手をするしかなかった。
およそ互いの決裂しかない会談を持ちかけた、僕が馬鹿であったという事か。
おとなしく彼女の軍門に下るとしよう。やはり引き抜きなど考えるべきではない。
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2013/04/25(木) 22:52:44.06 ID:J/JRU+J60
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おお、何があなたを苦しめるのです、騎士よ
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2013/04/25(木) 22:54:43.79 ID:J/JRU+J60
◆
『勝手にいなくならないで下さい』
ああ幸子、カワイイ幸子、僕が大好き―――女性。
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2013/04/25(木) 22:56:37.99 ID:J/JRU+J60
幸子に翼が生えた時、欲しい物は何でも手に入ると思った。
だけど、間違っていたのは僕だった。
それでも、彼女は―――だったのだ。
以下略
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