過去ログ - やはり俺はどの学校でもぼっちである。
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◆5m18GD4M5g
[saga]
2013/05/01(水) 00:41:44.55 ID:xKEEE5/E0
1.とにかく、比企谷八幡には友達がいない
「起立、礼、さようなら」
教室内に響き渡る日直の号令を合図に、周りのクラスメイトたちはランドセルを背負ってぞろぞろと教室から姿を消していく。
彼らの会話に耳を傾けると、「修也の家でスマブラやろうぜー」「野球すっからグローブとバット持って空き地集合な」「あたしこのあとピアノ教室なんだー」という他愛のない会話を拾うことができる。
彼らの浮かべる表情はみな同じような満面の笑みで、いまこの一分一秒を心の底から楽しんでいるようだった。
「お兄ちゃん、いっしょに帰ろー!」
そんな事を考えていると、教室の入り口後方から声が聞こえた。
ゆっくりとそちらに視線を向けると、そこには妹である小町が両手を大きく振って存在をアピールしている。
「ああ、今行く」
ランドセルの中に教科書を詰め込み、金具を止めて椅子から立ち上がる。
右肩にランドセルを背負い、小町の元へ近づいていく。
「じゃ、帰るか」
「うんっ!」
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